神戸大海事科学部の鈴木三郎教授が、このほど海上保安功労賞を受賞した。平成13年から調査した、東京湾上の交通体系や安全対策に関する提言が評価された。【7月2日 神戸大NEWS NET=UNN】
4月26日、海上保安庁から海上保安功労賞を受賞したのは、海事科学部の鈴木三郎教授。
区画整備された道路の上を走る自動車と違い、航路上に指標がない船舶では、少しの油断が大事故につながる可能性が高い。鈴木教授は、このような危険をはらむ海上をいかに安全に航海するか、またどのような事故防止対策があるかを研究している。
具体例として、航海に携わる人々が危うく事故に遭いそうになり、「ひやり」と感じたり、「はっと」した体験、いわゆる「ヒヤリハット体験」を調査。これにより、事故を未然に防ぐ、「予防安全対策」をたてる試みを行なった。
そしてこの調査から、航海士が自身の体験を報告しやすい、政府から独立した中立組織が必要だと提言。同教授を委員長とした調査委員会による、様々な角度からの地道な調査研究の結果、今回の受賞に至った。研究に熱い同教授は、今後も海の人が持つべき技術・精神を学生に伝えていく。
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