仏クルーが震災のドキュメンタリー撮影

 フランスのドキュメンタリービデオのクルーがこの夏来日し、震災10年の被災地を取材。神戸大でも関係者にインタビューした。ビデオは教育機関やケーブルテレビに配給・提供される予定だ。【8月26日 神戸大NEWS NET=UNN】

Photo 来日したのは、フランス・ノルマンジーの中学美術教諭のリュック・ジャン・バプティストさん(43)と、撮影録音技師のフィリップ・ジュパールさん(47)の二人。神戸日仏協会の津山和子さんがコーディネーターとしてサポートした。
 二人は6月25日から2か月アパートを借りて住み込み、DVビデオカメラとDAT録音機を担いで、神戸、阪神、淡路をロケして回った。
 阪神淡路大震災で被災した人、復興に力を尽くした人、作家やメディア関係者ら45人にインタビュー。淡路の消防団関係者、長田の教会の神父をはじめ、貝原俊民・前兵庫県知事、建築家の安藤忠雄さん、作家の小松左京さんらにマイクを向けた。
 当時神戸大生だった息子・健介さんを亡くした体験をもつ、NPO「HANDS」の元理事長白木利周さんと、NHKの住田功一アナウンサー(1983年経営卒)は、神戸大キャンパスで撮影を行った。
 住田さんは神戸の町並が見おろせる六甲台キャンパスでインタビューを受け、震災直後に何本もの煙りが上がっていたことや、150万都市の機能がマヒしたあの朝の経験を語った。

 バプティストさんらは「白木さんは、悲しみを超えてそれをポジィティヴな方向へもって行き、今のボランティア活動に結び付け、今もいろいろな人の役に立つことを責任を持って続けている姿は大変素晴らしいと感じた。住田さんは、人間味ある態度で話してくださったことに仕事人としての素晴らしさを感じた」と、ニュースネット委員会の取材に答えてくれた。
 「被災地の大学である神戸大は、その経験、知識、そして様々な情報を日本だけでなく世界の人々に伝えていって欲しい」というメッセージを残し、8月24日に帰国の途についた。
 ビデオは52分にまとめた上で、地元ノルマンジーの大学、高校などの教育機関や図書館、文化センター、ケーブルテレビ「CITYZEN TV」などに配給されることになっている。?

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