文科省は9月24日、社会的要請の強い教育プロジェクトを持つ大学、短大などを選んで重点的に財政支援をする「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」の初めての審査結果を発表した。採用されたのは86件。「地域活性化への貢献」で神戸大の『地域歴史遺産の活用を図る地域リーダー養成』が選ばれた。【9月24日 UNN】
計559件の申請があり、採用されたのは86件。そのうち単独の学校の取り組みは80件で、国立大は31件、公立8件、私立35件という結果となった。申請の対象は「地域活性化」「知的財産」「仕事で使える英語」「他大学との統合・連携」「ITの活用」の6分野。予算総額は約20億円で、1000万から3000万円の補助金が支給される。近畿の大学では13校が選定された。
大阪外大、奈良女大、京女大もそれぞれ申請していたが選から外れた。
神戸大の『地域歴史遺産の活用を図る地域リーダー養成』は、災害などで歴史的な遺産が失われないよう保存・活用するリーダーを住民や行政と連携して養成することをめざす。阪神大震災の際に教官や学生らが、被災した社寺や旧家から文化財を運び出し保存する活動をした経験を生かそうというもの。
●採択されたプログラム(近畿のみ)
▽地域活性化への貢献
阪大 リノベーションまちづくりデザイナーの養成
神戸大 地域歴史遺産の活用を図る地域リーダー養成
滋賀県大 スチューデント ファーム「近江楽座」
京都外大 官学連携による観光振興
関学 学生による「劇場空間・宝塚」の都市再生
▽知的財産関連教育の推進
帝塚山大 知的財産の法・政策・実務に強い人材の養成
▽仕事で英語が使える日本人の育成 立命 Japan&World Perspectives Program
神女院大 通訳トレーニング法を活用した英語教育
▽他大学との統合・連携による教育機能の強化
京大 国際連携による地球・環境科学教育
▽人材交流による産学連携教育>
滋賀医大 産学連携によるプライマリ・ケア医学教育
京産大 日本型コーオプ教育
同志社 プロジェクト主義教育による人材育成
関西大 進化するe-Learningの展開?
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