「あなたが西欧に旅行するとしたら、何を目当てに行きますか。」答えは人それぞれだと思う。観光スポットを一目見たい、ブランド品を買いたい、自然を満喫したい、現地の人と話がしたい…
▽ある雑誌に、西欧での「街観光」の魅力について書かれていた。古いものと新しいものが混ざった街そのものを見ることに観光する意義があるのだとか。掲載された写真には、旧市街の背後に現代的な高層ビル郡が写っていた。変わった組み合わせが、逆に印象的だった
▽神戸の街には多くの歴史がある。たくさんの外国人を受け入れ、昔から国際交流の中心地として注目された。若い世代を中心にさまざまな文化が生まれ、経済の面でも成長した。そして、戦争や阪神大震災などの惨事も経験した。そのたびに立ち直り、今では以前と変わらない街並みに戻っている。一つひとつの出来事が、ほかのどの街にもない、歴史の一ページになっている
▽雑誌の記事はさらにこう続く。街の外観を楽しむだけなら写真や映像でもできる。その街の文化や歴史を知ることで旅行はもっとおもしろくなる、と。旅先だけでなく、普段慣れ親しんだ街についても考えさせられた
▽普段、なにげなく生活する中で街を意識することは少ないと思う。自分の街を旅行するのもいいかもしれない。(9・10月号本紙掲載)【10月2日 神戸大NEWS NET=UNN】?
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。