2候補が「所信表明」 学長選で初の試み

 学長候補者による所信表明が10月25日午後1時半から、六甲ホールで行われた。学長候補は、五百籏頭眞(いおきべ・まこと)法学研究科教授と野上智行(のがみ・ともゆき)現学長の二人。国立大学法人の学長選で導入された初の試み。【10月25日 神戸大NEWS NET=UNN】

 会場の六甲ホールには、教職員やマスコミなど約150人が来場。2人の候補者は所信表明を述べたあと、事前質問の回答、会場からの質疑応答の順に答え、およそ一時間半にわたって行われた。

Photo 五百籏頭教授は、はじめに、今まで自分が(留学などをして)自由な研究をしてきたことや、小渕内閣「21世紀日本の構想」懇談会の外交分科会座長をはじめとする自分の経歴について話した。その後、神戸大が国際社会の中でどのように生きていくのかを考え、大学の各部局にあるものを応援し、現場の良いものを伸ばしていくことが大学全体の発展につながると考えを話した。また、神戸大の持つ有用性や国際性をはじめとする利点を社会に知らせる必要があると話した。
 会場からの「(今まで政府関係の仕事を多く引き受けてきたが)学長となっても引き受けるのか、大学運営が国と依存すると危険ではないのか」という質問に対し、「今まで築いてきたコネクションを大学のために使っていきたい。すべて縁を切るのは意味がない」と強い思いを話した。

Photo 野上現学長は、はじめに中期計画をはたすのが自分の使命であると話した。その後、神戸大が国際的に高く評価される大学になることや学生の夢を実現できる最高の大学になることを目指すと話した。そのため、学生に夢を意識させ、学生の夢を大学が知る必要があると話した。神戸大を、学生や教職員、保護者、同窓生、文科省など神戸大関係者が皆、神戸大を理解し、ともにあることに魅力を感じ、力をあわせて神戸大を育てていきたいと思いを話した。
 また、「法人化初年度における予算配分及び執行のプロセスが迅速さを欠き、いささか不透明であるとの指摘がありますが、どのように考えるか」といった事前質問に対し、「今後より丁寧に説明していきたい」と改善の意を示した。?

 11月10日に単記無記名投票による第二次意向投票が行われ、さらにもう一度学長選考会議が、最終選考を行い、学長予定者が決まるしくみだ。(記者=杉浦加奈)

《訂正》「約50人が来場」とあったのは「約150人が来場」の誤りでした。訂正します。(2004年10月26日午前1時25分 編集部)


【写真下】「中期計画をはたすのが自分の使命」と野上智行(のがみ・ともゆき)現学長 (10月25日午後1時40分・六甲ホールで 撮影=杉浦加奈)

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