「今、この瞬間が次の瞬間へとつながっていく。それがずっと未来まで。今をどう生きるかが未来を創っていく。ちょっとした勇気で、明日が変わるかもしれない」私の友達から聞かされた言葉にこんなことがあった。
▼何気ないことかもしれない。それでも自分にはこの言葉の重みが感じられる。大学に入る前、急病にかかり2ヶ月ほど入院した。そこで隣で治療を受けていた彼と出会った。年は離れていたが、長い間いろんな話を聞かせてもらった。その中で、精一杯生きようと思うことを学んだ。
▼彼は白血病だった。そして視覚も失っていた。それでも社員の研修を担当する仕事をしているという。どうしてそこまで…、と思ったが、彼はそれを天職と信じて努めていた。何か忘れていたものを思い出させられた気がする。
▼目的もなくただ歩いてきた自分はこれを転機に自分をもう一度見直そうという気になれた。彼の体験記を読んだ。視覚を失ってでも書き上げた本はこう綴られている。「今、この時を懸命に生きて行きたい。だから、自分の心を見つめながら、自分の信じた道を、まっすぐ歩いていきたいと思います。限りある命が続く限り」(文=田中義久)【11月5日 神戸大NEWS NET=UNN】?
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