2部に自動降格が決定 男子ラクロス

 男子ラクロスの関西学生1部リーグの最終戦が、11月6日、舞洲運動公園球技場で行われた。第1試合で追手門大と対戦した神戸大は13-7で快勝し、今季2勝目を挙げた。しかし、リーグ順位が確定する同日第2試合の京大-甲南大で京大が勝利。この結果、神戸大は最下位の8位が確定し、2部リーグへの自動降格が決定した。【11月6日 神戸大NEWS NET=UNN】?

 今季はまだ立命戦での1勝のみと振るわない神戸大は、この日の追手門大戦での勝利と、京大-甲南大での甲南大の勝利という2つの条件を満たさないと自動降格が決定するという厳しい状況に置かれていた。

●追手門大戦は13-7で快勝

Photo 負ければ否応なく降格決定という対追手門大戦。神戸大は、試合開始30秒でAT宮崎が先制点を決めると、第1Q9分に再びAT宮崎がゴール前の混戦のなかボールをねじ込み、2-0とリードする。その後、オフサイドによるマンダウン時に2点を返され同点とされると、第2Q前半までは拮抗した展開が続く。
 しかし、第2Q6分にMF前田がゴール右から個人技で2人を抜いて得点を決めると、それを皮切りに神戸大は一気に5得点。7-3と相手を突き放して前半を折り返す。
 後半に入っても、神戸大の攻撃は衰えず、ゴール前のパスワークからの得点や、カウンターで数的優位を作るなどして相手ゴールを脅かした。また、ディフェンスでは追手門大のエースで、オールジャパンにも選抜されているMF小西を2人がかりで抑えて追手門大の追撃を抑えた。結局、「ディフェンスがうまくいった」(藤井ヘッドコーチ)という神戸大が相手の得点源を抑えてリードを守りきり、13-7で勝利。「やることはやった。あとは待つだけ」(古賀主将)と、次の京大-甲南大に1部残留の望みをつないだ。

●甲南大の敗北で2部への自動降格が決定

  第2試合の京大-甲南大では神戸大の選手やOBも甲南大の応援に加わり、声を張り上げた。しかし、京大は今季リーグで全勝中の強豪。速いパス回しと適格な守備によって甲南大は終始突き放され、3-8で敗北。これと同時に神戸大の2部自動降格が決定した。
 追手門大戦に勝利し、一時は湧き上がった神戸大の選手たちも甲南大の敗北が決定すると、うなだれた様子ですぐには応援席から立ち上がれない様子だった。「仕方ないですね」(藤井ヘッドコーチ)、「自力での残留がなくなった時点で覚悟はしていた」(古賀主将)と、ショックを隠せないながらも降格を受け入れていた。
 2部リーグへの降格は、1990年のリーグ創設後初めてのこと。これまで14回開催されている関西学生リーグで8回のリーグ優勝、1998年から2002年にはリーグ5連勝を達成ししている古豪だけに驚きは隠せない。

Photo しかし、「若い選手がリーグ中に成長してくれたことが一番大きな成果」と同ヘッドコーチが話すように、開幕5連敗という状況から、最後の2試合で勝利したことは来年につながる大きな成果だった。「2部に落ちて終わりじゃない。新しい目標を立ててやっていく」と藤井ヘッドコーチは力強く話した。降格という悔しさを経験した1、2年生の若い選手が成長し、力強くなった姿で「1年で(1部リーグに)帰ってきてほしい」(古賀主将)。



【写真下】この日1得点を決めた2年生のMF福原。若手選手の今後の成長が1部復帰の鍵となる。(いずれも11月6日・舞洲運動公園球技場で 撮影=入江敦央)


●関西学生男子ラクロスリーグ(11月6日・舞洲運動公園球技場)
神戸大  2 5 2 4=13
追手門大 2 1 1 3=7

《お詫びと訂正》10月24日掲載の神戸大-立命の記事で、神戸大は入れ替え戦回避の可能性もあるとしていましたが、ラクロス協会の規定により、同日の試合結果で7位以下が確定し、2部への自動降格、もしくは入れ替え戦出場が決まっていました。お詫びして訂正します。

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