タッチフットの第13回東西大学王座決定戦が11月23日、王子スタジアムで行われた。神戸大は1回戦で関東1位の日大に38-21で勝利。決勝に進出したが、武庫川女大に18-19と逆転負けを喫し、2年ぶりの優勝、そして全日本王座決定戦「さくらボウル」への5回目の出場はならなかった。【11 月23 日 神戸大NEWS NET=UNN】
1回戦、神戸大は最初のシリーズでTDとTFPを奪われてしまい、追いかける展開に。第1Qは神戸大がG鈴木の2TD、日大も2TDと同数だったが、TFPの差で12-14とリードされる。後手に回る苦しい展開を変えたのは第2Q1分のCB泉のインターセプト。これで流れを引き寄せた神戸大は、立て続けにTDを奪う。ディフェンスも機能し始め、その後は日大を1TDにおさえ、38-21で快勝した。
試合後、今岡コーチは「一つのインターセプトが流れを変えた」とほっとした様子。唐津主将は、「自分たちのプレイができれば勝てると信じている」と決勝への抱負を語った。
決勝は秋季リーグで破れ苦渋をなめさせられている武庫川女大が相手。雪辱を期す神戸大の選手とベンチは気合十分で試合に臨んだ。武庫川女大ボールで始まった第1Q、神戸大は、相手の攻撃を防ぎきった直後のシリーズでQB岸田が先制のTDランを決める。しかし第2Qには武庫川女大にねばりの攻めで同点のTDを奪い返される。さらに前半終了間際、インターセプトから追加点を奪われ、6-13で折り返した。そして、第3Qと第4Qに神戸大がTDを決め逆転し、18-13で迎えた試合終盤。残り5Yまで攻め込まれた神戸大は、両校のベンチと応援席から熱のこもった声援が飛び交い、残り5秒、1TDで逆転という緊張と興奮の中、武庫川女大に逆転のTDを奪われ、18-19で試合は終わった。
今岡コーチは「ディフェンスはよくがんばった。ここまでの試合ができれば良しとしたい」と試合を振り返った。今後については「チーム全体としてもっと成長したい」と話した。唐津主将は「今は何も考えられない。悔しさしかない」と敗戦を噛み締めていた。
神戸大は、全日本王座決定戦「さくらボウル」(http://www.jtfa.jp/event/2003/sakura/history.html)に2000年に初出場し、2000年と01年には優勝もしている。わずか1点差で、昨年に続き全日本出場を逃し、5回目の出場はならなかった。
武庫川女大は本大会初優勝。来年1月3日、東京ドームで行われる「さくらボウル」で初の女王の座を狙う。(記者=椿一臣)
《訂正》「さくらボウル5年連続の出場はならなかった」としましたが、「昨年に続き全日本出場を逃し、5回目の出場はならなかった」に訂正します。(2004年11月24日午後10時 編集部)
【写真中】第4QにG佐々木が逆転のTDを奪うが、この後、試合終了直前に再び逆転されてしまう。
【写真下】わずか1点差で武庫川女大に破れ、1年ぶりの東西王座優勝を逃した。(11月23日・王子スタジアム 撮影=武井礼美)
●女子タッチフットボール第13回東西大学王座決定戦(11月23日・王子スタジアム)
▽1回戦
神戸大 12 13 7 6=38
日 大 14 0 7 0=21
▽決勝
神戸大 6 0 6 6=18
武庫川女大 0 13 0 6=19
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。