馬と子どもの仲よしイベント 馬術部「がんばれ神戸っ子」

 馬術部のイベント「がんばれ神戸っ子」が11月27日、神戸大馬場で行なわれた。あしなが育英会の遺児たちと保護者、スタッフ、神戸市内の小学生ら約100人が参加し、馬や小動物などとの触れ合いを楽しんだ。【11月27日 神戸大NEWS NET=UNN】

Photo このイベントは震災遺児の心のケアなどを目的とし、馬術部OBの森本菅夫さん(1959卒)が始めたもの。98年から毎年1回開催され、今年で7回目。  震災で神戸の街が騒然とする中で、馬術部員たちは、馬が弱らないよう必死で餌をやったり運動させたりしたが、「人間が困っているときに、何を呑気なことを…」と、周囲の住民の理解がなかなか得られなかった。そこで、社会に貢献でき、馬術部のことをもっと多くの人に知ってもらえるようにと考え出されたのが、この「がんばれ神戸っ子」のイベントだった。

Photo 午前中はあしなが育英会の子どもや親たちが対象。
 部員から馬についての説明を聞いたあと、木馬で乗り方を練習。そして、実際に乗馬を体験。
 馬に乗った子どもたちは、笑顔で周りの人たちに手を振っていた。乗馬を体験した母親は「不安定そうに見えたが、(馬が)しっかり歩いてくれて楽しかった。新鮮な感動を与えてもらった」。また「父親がいないとでかけるのも難しいので、こういう機会はありがたい。すごく思い出に残る一日になった」とも話す。餌やりも体験し、子どもたちは大満足だ。
 馬小屋の隣には移動動物園も設けられ、ウサギやアヒル、イグアナなどの動物を触れるようになっていた。カメにまたがる男の子や、ヘビをマフラーのように首に巻いている女の子の姿も。
 最後は参加者全員で記念撮影。新垣恒則・馬術部監督(1965営卒)は「独立法人化された神戸大にも親しみを持ってもらいたい」とアピール。森本さんも「動物を通じて優しい心を養ってもらえたら」とコメントしていた。

Photo 午後からは、神戸市内の小学生らが参加。「もう一回乗りたい!」と叫ぶ男の子も。孫について来たという地元の男性は「孫がニコニコして、とても楽しみにしていた。小さいあいだに生き物に触れるのは大事」と話していた。
 馬術部員の矢野ひとみさん(国文・3年)は「朝早くからの準備と告知が大変だった」。その甲斐あってか、天気や気温にも恵まれ、参加者は動物との交流を十分に満喫していた。


【写真中】笑顔で乗馬中の女の子。
【写真下】保護者も、馬との触れ合いを楽しんだ。( いずれも11 月27 日午午前11 時ごろ・神戸大馬場で 撮影=北本麻理)

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