マスターズ甲子園 笑顔と感動で閉幕

 甲子園でプレーすることを夢見る元球児が、憧れのマウンドに立って試合が出来る大会「マスターズ甲子園」が11月28日に開催された。この大会は、発達科学部の長ケ原誠助教授がマスターズ甲子園実行委員長を務める。参加した選手はそれぞれの野球や甲子園の想いを胸に精一杯プレーし、大会は無事成功をおさめ幕を下ろした。【11月28日 神戸大NEWS NET=UNN】

Photo 晴天の甲子園の下、朝8時30分開会式が行われマスターズ甲子園が開幕。第一試合はオール千葉と九州学院高校。試合開始と共にブラバンの演奏が鳴り響き、スタンドではチアリーダーが盛り上げた。
 高校野球さながらの会場の雰囲気にナイスプレーが続出。まずはオール千葉が先制、8回にオール千葉はピッチャーに柴田を投入した。
 スタンドからは柴田さんのお子さんの「パパ頑張ってー」の声が。
 第二試合は山口県選抜チームと新田高校OBチーム。高校野球では考えられない女性ピッチャーが登場したのもマスターズ甲子園ならではだった。
Photo 最終試合は大阪府立北野高校OBチーム呉港高校OBチームで、すばやいボールさばきや三振が目立ち、観客からは自然と手拍子や掛け声が。ナイスプレーがでた時はベンチで暖かく迎え、三振を取られたバッターには励ます、チームメイトの野球を通しての絆は、今も変わらない様子。

 試合を終えた元球児達は、勝ち負けではなく憧れのマウンドでプレーできたという達成感で笑顔がこぼれた。試合後はシートノックやキャッチボールなどの企画が盛りだくさん。
 閉会式は長ケ原助教授による挨拶、そして最後には「栄冠は君に輝く」を全員で熱唱。涙ぐむ人、チームメイトで胴上げする人、記念写真を撮っている人…などそれぞれの想いを胸に大会の余韻に浸っていた。

Photo 今回の大会は選手だけでなく審査員やグランド整備などすべてたくさんのボランティアの参加によって行われた。
 受付とスコアラーを担当した佐藤美帆さん(19才)は「たくさんの人が野球が好きで来ている。その中に参加できてうれしい。高校の時の夏の大会でスコアラーができなくて悔しかった。その思いが達成できてよかった」と語った。
 神戸女子大の学生によるインタビューなどの学生の活躍が特に大きかった。野球を愛する人がいろんな形で参加できる大会が「マスターズ甲子園」だ。

 長ケ原助教授は「甲子園のパワーを強く感じた。自分自身、高校の時の友達がマスターズ甲子園に参加してくれてキャッチボールしてるのを見たら、懐かしくて嬉しかった。マスターズ甲子園は‘野球の同窓会’みたいなもの」と満足した様子。

Photo また、当日ボランティアやマスターズ甲子園2004実行委員会として参加した学生に対して「学生がいなかったらマスターズ甲子園は実現出来なかった」とコメント。
 マスターズ甲子園2004実行委員会の谷めぐみさん(神戸大 発達・院)は「この大会は甲子園を目指した元高校球児であるプレイヤーと、一緒に大会を支えてくれたサポーター、応援・観戦の方々、この大会に関わって頂いた方々全てにとっての夢の舞台『甲子園』でした。選手の方々がグラウンドから戻る時の顔は本当に輝いていました。夢を夢で終らせたくないプレイヤーの甲子園を満喫したその表情を陰ながら伺うことができ、マスターズ甲子園は本当に『夢、続投。』の大会になったのかなぁと思いました。」と語った。


【写真中上】オールドボーイたちが力強いピッチング。(11月28日・いずれも甲子園球場で 撮影=椿一臣)
【写真中下】観客に礼をする選手たち。(午後2時45分時 撮影=北本麻理)
【写真下】閉会式、長ケ原助教授のあいさつで締めくくった。(11月28日午後4時 撮影=北本麻理)

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