震災特集「10年目の被災下宿 変わりゆくまちで」を掲載する、ニュースネット委員会発行の本紙「NEWS NET」の編集が10日までに終わった。1月17日に神戸大慰霊碑前で配布される。各食堂に設置されているスタンドにも配布。ホームページにも掲載される。(記者=森田篤、杉浦加奈)【1月10日 神戸大NEWS NET=UNN】
今回は震災特集を含む10面だて。総合文化面では、UNN関西学生報道連盟の加盟11紙と共同取材した「10年目の被災下宿 変わりゆくまちで」と「学生が地域防災にいかに関わるか」を特集。神戸大ローカルの震災特集としては「震災から10年」と題して震災をきっかけに動き出した学生団体の現在やこの10年間を神戸大関係者から寄せられた手記などを基に編集した。
このほか、神戸大ローカル面では、学長選考や前西塚学長を偲ぶ会の記事も掲載している。
神戸大ニュースネット委員会の震災特集は、震災1年の1996年1月17日に「あなたを忘れない 神戸大学震災犠牲者44人への追悼手記」を14面だてで発行。2年目以降は、同じ被災地の関学「新月トリビューン」、神女院大「K.C.Press」や、UNN関西学生報道連盟の加盟紙と、共同で取材・編集をしてきた。震災10年の今年は、加盟11紙すべてに掲載される。全加盟紙掲載は5年目の特集以来2度目だ。
震災から2年目には、震災で亡くなった学生下宿跡をルポした「被災下宿は今」を発行。今回の特集は7年ぶりに同じテーマで取材。神戸の街の移り変わりがうかがえる。(これまでの特集はhttp://home.kobe-u.com/top/newsnet/sinsai/index.html参照)
杉浦加奈編集長(国文・2年)の話 編集にあたり、被災地の中心にある神戸大学でも当時の状況を知る人は少なくなっているのが現状だか、阪神・淡路大震災が起こり、多くの人の命が失われ、多くのものがなくなったということは忘れられてはならない事実だと感じた。今回の本紙が、阪神・淡路大震災がいったいどのようなもので、何であったのかということを考えてもらうきっかけになれば嬉しいと思う。
●これまで10年の震災特集
・震災から1年 「あなたを忘れない 神戸大学震災犠牲者44人への追悼手記」
(1996年1月17日発行/ニュースネット委員会 単独取材・編集)
・震災から2年 「被災下宿は今」
(1997年1月17日発行/関学・神女院大・神戸大3紙共同企画)
・震災から3年 「いま、後輩たちに伝えたいこと」《3大学アンケート》
(1998年1月16日発行/関学・神女院大・神戸大3紙共同編集)
・震災から4年 《震災写真展》「大学から1999-震災発生から現在までの記録」
(1999年1月14日発行/UNN加盟9紙共同編集)
・震災から5年 「被災学生5年目の追悼手記『亡くなった31大学111人へ』」
(2000年1月17日発行/UNN加盟9紙共同編集)
・震災から6年 「覚えていますかあの日のことを」
(2001年1月17日発行本紙/関学・神女院大・神戸大3紙共同編集)
・震災から7年 「震災7年目の学生達」
(2002年1月17日発行本紙/関学・神女院大・神戸大3紙共同編集)
・震災から8年 「体験者として伝える事」
(2003年1月17日発行本紙/UNN関西学生報道連盟 震災取材班 取材・編集)
・震災から9年 「大学から震災の灯は消えたか」
(2004年1月16日発行本紙/UNN関西学生報道連盟 震災取材班 取材・編集)
・震災から10年 「10年目の被災下宿 変わりゆくまちで」
(2004年1月16日発行本紙/UNN加盟11紙共同取材・編集)
・《英語版 震災特集》A special edition for the Great Hanshin Earthquake?
(1998年7月17日アップ/加盟九紙、全国英字大学新聞7紙共同翻訳)?
【写真下】ニュースネット委員会などが加盟するUNN関西学生報道連盟の記者が、45の下宿跡を取材。(12月19日午前、灘区中郷町で)
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