阪神・淡路大震災で亡くなった、神戸大自由劇場の神徳史朗さん(当時工学部3年)の遺稿を基にした舞台が、新開地の神戸アートビレッジセンターで初日を迎えた。上演は17日までの3日間。【1月15日 神戸大NEWSNET=UNN】?
神戸大自由劇場のOB・OG有志で結成される「神戸『ホン(脚本)のかけら』プロジェクト」が今回の舞台を企画。神徳さんが残した脚本の断片に基づく作品を全国から募集した。東京、大阪の三劇団から応募があり、04年9月20日、大阪の劇団アトリエサンクスの「のぶちゃん」が選ばれた。ダムの底に沈む運命にある母校に集まった、同級生たちの友情を描いた作品。前売り券は既に完売している。舞台での売り上げの一部は、阪神・淡路大震災で被災した障害者や新潟県中越地震などの災害に役立てる基金「ゆめ・風十億円基金」に寄付される。
自由劇場の仲間が、神徳さんのために何かできないかと考えたことが、同プロジェクト結成のきっかけ。10年前、倒壊した神徳さんの下宿から一冊のノートが出てきた。中には脚本の書き残しがあった。同プロジェクトの前田敦司さんは「彼が残した台詞一つでもいいから(このノートを利用して)何か訴えるものを作りたかった」と話す。「たくさんの方のご好意で、今回の舞台発表ができたので大変感謝している。(3日間の舞台は)ご好意を裏切らないものにしたい」
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