来年度4月1日から、1限目の講義開始が医学部を除く10学部で、午前8時50分開始に統一される。「キャンパス間の移動がしやすくなる」(発達)「授業開始が10分早められるだけ。いい迷惑」(農)と反応はさまざまだ。【2月6日 神戸大NEWS NET=UNN】?
今回の変更が、学内で正式に決定されたのは昨年12月9日。この変更により、医学部を除く全学部で時間割が統一され、1コマあたりの講義時間も全て90分になる。また経済・経営・法の3学部では従来より講義が10分短縮される。?
例えば、1限目に六甲台キャンパスで講義を受けた後、2限目に鶴甲第一キャンパスに向かう場合、今まではわずか10分で駆け下りなければならなかった。今回の改変では、こういった問題も解決されるという。?
学務課教務掛によると「従来のカリキュラムでは、資格取得のための科目と通常の講義が重なるケースがあった。そこで、一部の講義を5限目に移し、大学事務局との時間調整を考慮した結果、今回の変更に至った」という。したがって、来年度は5限目に開講される講義数が増える。「まだ決定事項ではないが、学務課は平成18年度までに資格に関する全科目を5限目に移すことを検討中」だという。?
時間割変更に対する学生の意見はさまざまだ。「授業時間が縮まるのは素直に嬉しい」(法・1年)、「今まで短い休み時間の間に国文から発達まで移動するのが面倒だった。今回の変革には期待できる」(発達・2年)といった賛成意見は、主に経済、経営、法学部や発達科学部の学生から聞かれる。一方、他学部では「六甲台(3学部)の学生以外は授業開始が10分早められるだけ。いい迷惑だ」(農・1年)「(講義開始時間が)早まれば、電車やバスの通勤・通学ラッシュと重なるのが心配だ」(理・2年)といった意見も目立つ。?
突然の決定に戸惑う学生も多い。学生生活に関わる重大な問題だけに、大学は、学生と意見のやりとりをした上で発表するなどして、周知する必要があったのではないだろうか。(記者=大西智道 森田篤)
なお、来年度からの時間割は以下の通り。
●医学部(医学科)(※変更なし)
1限9:00~10:00 2限10:10~11:10
3限11:20~12:20 4限13:20~14:20
5限14:30~15:30 6限15:40~16:40
●医学部(保健学科)(※変更なし)
1限9:00~10:30 2限10:40~12:10
3限13:10~14:40 4限14:50~16:20
5限16:30~18:00?
●その他(10学部)
1限8:50~10:20 2限10:40~12:10
3限13:20~14:50 4限15:10~16:40
5限17:00~18:30
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