神戸大学ビーフ 東京などで発売決定

 神戸大農学部が飼育する但馬牛の肉をブランド化し、来年度から東京などで販売することが決定した。牛肉の独自ブランドを作り、全国規模で市販するのは国立大では初の試み。販売によって大学の知名度を普及させるねらいがある。【3月18日 神戸大NEWS NET=UNN】?

Photo ブランド化されるのは、農学部附属食資源教育研究センターが飼育する但馬牛(たじまぎゅう)。肉牛としての質を競う、神戸肉流通推進協議会の共励会(いわゆる肉牛の品評会)で上位入賞を果たした実績を持つ。
 同センターの大山憲二さんは、今回の販売に踏み切った経緯には大学の独立行政法人化が関係していると話す。「(独法化を迎えて)大学としての競争力が真に問われるようになった。教育・研究も大切だが、それ以外の場でも大学をアピールする必要があるのではないか」との考えから、農学部が肥育していた肉牛のブランド化に至ったという。
 現在、加西市に建つ同センターの牛舎には、雄牛と雌牛が40頭ずつ飼育されている。雄牛は大学の独自ブランドとして一頭80万円、雌牛は子牛の段階で一頭40万円程度で取引される予定。神戸大は2008年度以降、年間1640万円の利益を見込んでいる。
 同センターが生産する但馬牛の肉は「神戸大学ビーフ」(仮称)として、2005年度から東京などで発売される。「まずは関東から大学の知名度普及を図る。地元での販売はそれからになると思う」と大山さん。神戸大の牛肉の市場流通に期待を寄せた。


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