データ改ざん 阪大の米医学誌論文

 5月19日付け読売新聞朝刊によると、阪大大学院医学系研究科の下村伊一郎教授が率いる研究チームが、昨年10月に米医学誌「ネイチャメディシン」で発表した論文が、不正なデータに基づくものであったことがわかり、阪大は18日、調査委員会を設置した。【5月19日 UNN】

 問題の論文は、脂肪組織にある酵素「PTEN」が脂肪組織にだけ生じない遺伝子改変マウスを作り、正常なマウスと比較。「PTEN」のないマウスはえさをよく食べるが、正常なマウスと比べ、体重は少なく、脂肪組織の重さも4分の1で、糖尿病や肥満対策への応用が期待される、としていた。
 ところが、今年初め同研究チーム内で再検討したところ、一つの実験で得たデータを別の実験データとしても使っていたことがわかった。実験結果を記録したノートもなく、2種類のマウスの内1種類がないことも判明。
 同研究チームは3月28日付で論文の取り下げを申し入れ、近く発行される同誌6月号の報告で取り下げられる予定だった。
 学生は不正があったことを認めた。下村教授は認めたうえで、自己の関与は否認している。

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