神戸大のフィールドホッケー部が、今季リーグで8年ぶりの2部昇格を果たした。初戦で和歌山大と1-1で引き分けるも、その後阪大、神戸市外語大を下してAグループ1位が決定。続いて、Bグループ1位の羽衣大に3-0で快勝し、3部優勝をはたした。6月4日に行われた京大戦との入れ替え戦は延長戦でも決まらずPSに突入する接戦となったが、GK南本が京大5人目のシュートを止めて勝利。2部昇格を決めた。【6月24日 神戸大NEWS NET=UNN】
●3部リーグAグループでは得失点差の争い?
Aグループ1位となることを目標に挑んだ春季リーグ。初戦はグループ内でトップの実力を持つ和歌山大。終始、和歌山大ペースで試合が展開し、後半約10分に先制点を奪われる。しかし、その直後にFW高木のシュートで同点とすると雰囲気を持ち直し、1-1で引き分けた。 神戸大の2戦目までに、和歌山大は2勝1分け、得失点差+8で全試合を終了。神戸大がAグループ1位になるには得失点差+8以上で残り2試合に勝利するという、いかに点を取るかの勝負となった。明確な目標を持ち、2戦目の阪大戦に挑んだ神戸大は4-0で快勝。続く神戸市外語大戦も13-1と大差で勝利。得失点差+16でAグループ1位が確定した。?
●羽衣大に快勝 3部優勝が確定
3部優勝決定戦の相手は昨秋、神戸大が負けた羽衣大。開始早々、羽衣大ペースで試合が展開するが、前半約10分神戸大のFW神谷がゴールを決め、流れを変える。何度も攻められるが、焦りからか連携プレーのできない羽衣大に対し神戸大が2点決め、3-0で3部優勝が確定した。?
●延長、PSまで続く長丁場 GK南本のセーブで2部昇格
入れ替え戦の対戦相手である京大は神戸大と同じく、経験者は少ないもののチームプレーが冴える。夏合宿を合同で行ったこともあり、神戸大には馴染みのチーム。京大のLI水野からのショートコーナーをとめることを課題に試合にのぞんだ。
前半は神戸大ペースで試合が展開。前半約10分CH日比野が1点目を決め、流れを維持して前半終了。 後半は、京大ペースで試合が進む。後半終了間際、11本目のショートコーナーで京大に1点返され1-1で延長戦に。延長戦も両チーム譲らず、PSに。最初の3人は両チームとも得点。京大4人目がゴールをはずすが、神戸大はゴールを決め1本リード。京大の5人目のシュートをGK南本が見事にセーブ。京大を下し2部昇格が確定した。GK南本のもとでチーム全員が抱き合い、勝利を噛みしめた。?
●「組織的ホッケースタイル」が導いた勝利 弓岡主将
弓岡主将は、「大学からホッケーを始める部員がほとんど。神戸大にとって個々人の技術では他チームよりも劣ることは否めませんでした」と神戸大の弱さを話す。また、「技術のなさを克服するための組織的なホッケースタイルを確立すれば神大にも勝てるチャンスは十分にあると考え、ミーティングを何度も繰り返し部員全員で戦術理解を徹底しました。また、日々の練習に関してもメニューを熟考し神戸大が目指すホッケーに近づくための合理的な練習を行ってきました」と独自のホッケースタイルの確立が2部昇格を導いた。?
2部昇格の瞬間を「今まで苦労を共にしてきた仲間と抱き合い勝利の歓喜の瞬間を心に刻み付けた」弓岡主将は、「ホッケーを通して大学の体育会でスポーツをやる意味を考えてもらい、一生の宝となる青春時代の栄光ある思い出を作っていって欲しいと思います」と思いを話した。
【写真下】京大との接戦を制し、2部昇格が確定。GK南本のもとに駆けつける選手ら。(6月4日・舞洲で 提供写真)
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