マダガスカルに消防車を 神戸ナマナクラブ

 神戸大の留学生との交流がきっかけで、神戸の主婦たちが、マダガスカルに消防車を送ろうと呼びかけている。市民の協力で中古消防車の手配ができ、9月5日の船便で送ることまで決まったものの、資金が足りず、さらに支援を呼びかけている。【8月25日 神戸大NEWSNET=UNN】

《留学生と市民の交流がきっかけ》

 呼びかけているのは、神戸ナマナクラブの中山里栄さんら主婦を中心としたメンバー。ナマナとはマダガスカル語で友だちの意味。
 今春まで神戸大経済学研究科に留学していたラザフィマヘファ・イヴハシナ・フィザーラさん(愛称イヴさん)を通して、マダガスカルを知った。
 アフリカ大陸の東南沖に浮かぶ世界で4番目に大きな大きな島で、ワオキツネザルなど、大陸から分離したあと独自に進化した動物が暮らす自然の宝庫として知られている。8月に封切られたアニメ映画「マダガスカル」でも知られる。1960年にフランスから独立したが、まだ発展途上で、社会基盤の整備が遅れている。

 きっかけは、イヴさんの親戚の白血病の少女を救おうという活動だった。中山さんらとイヴさんの交流が深まり、今年の4月に彼の出身地である、首都近郊のタンジュンバトゥ市を訪れたところ、消防車や消火のための資材が不足していることを知ったという。
 7月には、神戸大農学部の竹田真木生教授ら教官や大学院生、市民らが賛同して支援を募り始めた。

《消防車は用意できたけど資金が足りない》

 たまたま、東灘消防署で廃車になった消防ポンプ車があり、現地に送ることが決定。9月5日の船便で送る手配まで整ったが、まだ資金が足りない。輸送費、諸費用などで100万円程度が必要だが、引き続き募金を呼びかけている。
 消防車は、現地の消防活動にふさわしいポンプ車を選んだ。20年前の防火服も、実用に耐えるということで譲り受けいっしょに積み込む。現地の子どもたちのために、文房具などもあわせて送ることにしている。
 中山さんは、「東灘消防署をはじめ、市民のみなさんの支援が広がり、船積みを待つだけ。あと少し資金が足りないので、神戸大の学生や教官のみなさんからの支援があればうれしい」と話している。

 支援金は、郵便振替00930-5-263954神戸ナマナクラブまで。詳しくは、同クラブ世話人の中山里栄さん、電話078-882-4777まで。

《おことわり》募金は、記事掲載後に目標額に達しました。マダガスカルに消防車 今月上旬にも到着~2005年10月4日付参照。(2005年10月5日0時30分 編集部)

 

●参照記事?
 マダガスカルの少女に 白血病の治療を(2004年12月17日付)
 マダガスカルの少女 死去で援助活動停止へ(2004年12月29日付)

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