アメフットの関西学生リーグ第3戦、神戸大-関学が10月1日に王子スタジアムで行われた。春に40点差で大敗した雪辱戦となった関学戦。敵陣深くまで攻め込むものの、優勝候補最有力の厚い壁に阻まれなかなかTDを奪うことができず、11-35で敗れた。【10月1日 神戸大NEWS NET=UNN】
関学のキックオフで試合開始。神戸大最初の攻撃がパントに終ると、関学RB辻野の28ヤードランなどで神戸大陣4ヤードまで攻め込まれる。そのまま押し込まれ、第1Q6分に0-7と先制されるが、第1Q10分にFS矢野川が敵陣50ヤード付近でインターセプト。RB中井のランなどでゴールラインまで残り4ヤードとするが、TDを奪うことがでずK藤田のFGで3得点に終る。続く関学の攻撃では、QB出原に51ヤードものランを許し、3-14と引き離される。神戸大はRB中井、RB中桐のランを中心に応戦。相手の反則にも助けられて敵陣に攻め入るが、敵陣15ヤードでダウン更新まで1ヤードとしながらホールディングの反則により10ヤード罰退してしまう。K藤田が再びFGを狙うが不成功に終わり、この後さらに1TDを奪われ3-21で前半を終える。
後半開始には、神戸大が好ディフェンスをみせる。LB川村やDE荒谷のプレッシャーにより、エンドゾーン内で関学がインテンショナルグラウンディングの反則。セーフティーで神戸大が2点を追加する。しかしこの後、敵陣15ヤード付近まで攻め込みながらまたもTDを決められず、点差をつめることができない。一方の関学には、第3QにWR萬代の51ヤードラン、第4QにRB稲毛の31ヤードランとロングゲインで一気に攻め込まれ、2TDを奪われる。第4Q5分に神戸大は1回生QBの大原がRBで出場。QB多和からのパスを受けて、WR村上への31ヤードパスというスペシャルプレーを成功させ敵陣に入り、最後はRB中井のTDで意地をみせるものの、点差を埋めることができず11-35で敗れた。
この日のボール所有時間は、関学13分に対し神戸大は35分。神戸大は中井、中桐らRB陣を中心に時間をかけてドライブを決めていったが、「最後の詰めが甘かった。(ゴールライン手前まで行きながら)あそこで点を取らせてくれないのが関学の強さ」と、安井ヘッドコーチは肩を落とした。大事なところでの反則も目立ち、「相手のプレッシャーから生じた反則」(同ヘッドコーチ)、「実力の差から反則してしまった」(矢野川主将)と関学の厚い壁にTDを阻まれた。
一方の関学はワンプレーでロングゲインを決め、少ない攻撃時間でTDを奪っていった。関学のこの日の獲得ヤード367ヤードのうち、239ヤードがランによるもの。「(本来パスの多い関学に対し)パスを止めようと思ったところ、相手に走られてしまった。ランのサインは出ていたが、やりきれなかった」(矢野川主将)と、完成度の高い関学オフェンスへの対応に迷いもあった様子。
関学との対戦は、春に行われた30周年記念試合で40点という大差で敗れた雪辱戦であったが「春の対戦でいい経験をして上との差を知ることができただけに、そこまで到達できなかったことは自分たちの甘さ」と矢野川主将は悔しさを滲ませた。
次は、昨年リーグ優勝の立命と10月16日に王子スタジアムで対戦する。
【写真下】第3Q開始直後に、DE荒谷のプレッシャーで相手をインテンショナルグラウンディングの反則に追い込み、セーフティーで2点を獲得した。(10月1日・王子スタジアムで 撮影=武井礼美)
●関西学生アメフットリーグ(10月1日・王子スタジアム)
神戸大 0 3 2 6=11
関学 7 14 7 7=35?
【お詫びと訂正】第3Qに「自陣10ヤード付近で関学がインテンショナルグラウンディングの反則。10ヤー ドの罰退により、セーフティーで神戸大が2点を追加する。」という表記に誤りがありました。関学の反則による罰退で神戸大が得点したのではありません。正しくは、「エンドゾーン内で関学がインテンショナルグラウンディングの反則。セーフティーで神戸大が2点を追加する」です。お詫びして訂正いたします。
10月6日 神戸大ニュースネット委員会
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