神戸大落語研究会の「第40回六甲寄席」が11月26日、兵庫県民会館(神戸市中央区)で行われた。学生からお年寄りまで188人が訪れ、大喜利や3年生の引退寄席を楽しんだ。身振り手振りを加えた話に、会場からは笑いが絶えなかった。【11月26日 神戸大NEWS NET=UNN】
六甲寄席は、3年生にとって現役最後の舞台。年間の寄席のなかで唯一学外の会場で行い、学生に限らず一般客も訪れる。今年は3年生3人と、2年生1人が落語を披露した。2年生の甲家煩知(かぶとやぼんじる)さんによる「強情灸」で幕開け。3年生の寄席を前に会場を盛り上げた。甲家夢久(かぶとやむっく)さんは、美人な嫁をもらい有頂天の男を中心とした「延陽伯」。表情豊かな話しぶりで会場をひきつけた。 仲入をはさんで行われた1・2年生による大喜利では、客席からもらったお題で即興の謎解きを披露。うまい謎解きが出ると会場からは「おー」という声とともに拍手が起こった。
甲家肩丸さんの「花色木綿」は、貧乏やもめが泥棒に入られたことをいいことに、ありもしないものを盗まれたと言い出す。
最後を飾ったのは第40代会長のみなと家そるとさん(理・3年)による「まんじゅうこわい」。落語をもっと知ってもらおうと、わかりやすく有名はこのネタにしたという。恐ろしい夢の内容を語る場面では、会場全体が息を飲んで聞き入った。
学生生活最後の寄席を終え「(3年間のなかで)一番楽しかった」と話す会長の目は潤んでいた。
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