自劇「シェイクスピア」 役者と観客が一体に

 神戸大自由劇場の「SHAKESPEARE」が12月8日、神戸大六甲台講堂で公演初日を迎えた。シェイクスピアの新発見の戯曲をめぐる人間模様、そして劇中劇に観客はのみこまれた。公演は11日まで。当日500円、前売400円 高校生以下無料。【12月9日 神戸大NEWS NET=UNN】

 舞台は1796年イギリス。当時、教養ある英国人にとってシェイクスピアは神も同然。ある日、法律事務所でシェイクスピアの幻の戯曲が発見されたというのである。シェイクスピアの新発見の戯曲をめぐって、国が揺れる―。


Photo 白とベージュを基調とした衣装・舞台のなか、劇と幻の戯曲「シーザリオン」が同時進行し複雑に絡み合う。スピーディーかつシリアスに展開するなか、時に加えられるコミカルな要素には会場からは笑いが。
 「役者と観客の壁をなくし、会場を一体にしたかった」と演出のなごあゆみさん(追手門学院大・2年)が語るとおり、役者は舞台下も使って演技し観客自身も18世紀の劇場にいるかのような感覚を覚える。 なごあゆみさんもこのような「夢を見ているような感覚」が好きだという。
 寒さが身にしみるこの季節。来場した観客にはひざ掛け毛布とカイロが手渡され、公演後にはあたたかいスープ、と観客への心使いも忘れない。公演は11日まで。詳細は同劇団HP。(http://home.kobe-u.com/jigeki/index2.html)?

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