NGO団体「ぺぱっぷ」 灘区内で店開き

Photo ぺぱっぷ(Peoples’ Empowerment Partnership Upon Peaceの頭文字)は神戸大発達科学部の太田和宏助教授が代表を務めるNGO団体。2002年に創立し、現在は神戸大や関学の学生、社会人など約30人で活動している。発展途上国の生産者と先進国の買い手の間に、より直接的な関係を作り上げる「フェアトレード(公平な貿易)」活動を行っている。メンバーは年一回、休みなどを利用して視察のためにフィリピンを訪れている。
 店名は「Pepup Point」。人という「点」がつながることで線・面・球へと発展し、世界全体をつなぐ意味が込められている。ドライマンゴーをはじめとするフィリピン産のお菓子や、他のボランティア団体が輸入した食料品、雑貨、衣料品などを販売する。店内ではフェアトレードに関するパネル展示も行われている。「地域の中にフェアトレードへの意識を広げていきたい」と話すのは店長の綿貫カンナさん(経済・3年)。NGO団体で耳にする「フェアトレード」という言葉が、あまり日本では普及していないと感じた。

 開店のきっかけは、灘中央地区まちづくり協議会などの呼びかけだったという。「『(ぺぱっぷの)お店を開かないか』と今年の10月に打診された。11月に準備を始めてから急ピッチでここまできた」と綿貫さんは振り返る。飾り付けに使う棚などは全て自分たちの手で仕入れた。これまで最も苦労したのはお店のレイアウトだったという。「どうやったらお客さんが集まるのか。素人だけど空間づくりのためにいろいろアイデアを出した」と話す。目標は、フェアトレードをはじめ国際協力への理解を広めること。「売り上げは大切。でもそれ以上に、地域の国際協力への理解が大事」と意気込む。メンバーは今後、国際協力への関心が少ない人たちが、足を止めて楽しめる店づくりを目指す。現在、店内で自分たちの活動内容をまとめたビデオを上映することを計画中だ。
 Pepup Pointは、個人商店などが多く集まる畑原市場の一角にある。「まずはこの市場に学生が来てほしい。(うちの)お店を通して地域のこと、国際協力のことを考えるきっかけになれば」と綿貫さんは呼びかける。
 営業日は、月・水・土曜日。問い合わせは同ショップまで(電話078-805-3446)。?


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