神戸大が設立した灘区の子育て支援施設「のびやかスペース『あーち』」が、開設から半年を迎える。多いときで100人以上の親子連れが訪れる同施設。利用者の判断で気軽に立ち寄れる利点を生かし、今後も地域貢献をすすめる。【3月19日 神戸大NEWS NET=UNN】
「のびやかスペース『あーち』」は、神戸大が運営する子育て支援施設。保育所のように子どもを預ける施設とは異なり、親子で遊ぶことをコンセプトにしている。施設開放時は、会員登録さえすれば誰でも利用できることが強みだ。昨年9月のオープン以来、多い日で一日30人の学生や、100人以上の親子連れが訪れた。
「あーち」は旧灘区役所庁舎(神戸市灘区神ノ木通)の2階に設置されている。運営方針などは大学の自主性に任されており、大学の地域貢献の場として開放されている。
「口コミで噂になっていたので、(オープン時に)人が集まるかどうかは心配していなかった」と話すのは「あーち」設立に携わった発達科学部の伊藤篤教授。
六甲道の、親と子のくつろぎ空間「ふらっと」での経験を生かし、設立に尽力した。
伊藤教授は、同施設が学生に実践的な学びや研究の場になると説明する。
「ここは課題を見つけ、解決するという自己実現ができる場所。学生のいいアイデアで主体的な企画を作ってもらえれば」と期待を寄せる。
子どもと触れ合う機会が持てる同施設は、発達科学部の女子学生がよく立ち寄るという。
4月から保育所へ勤める松下直子さん(発達・4年)は「子どもと遊ぶのが好きなので何度か(「あーち」を)訪ねた。大学がこういう施設を作るのはいいことだと思う」と笑顔で話した。
「あーち」では今後、個人のライフサイクルに見合う子育てプログラムを提供したり、就労と保育に関わる講座を複数回行うことを計画している。
問いあわせは、ホームページhttp://www2.kobe-u.ac.jp/~zda/arch-prep.html参照。(記者=森田篤、西麻理子)
【写真】簡単な登録をすれば無料で利用できる。遊びのスペースや育児相談もあり、多くの親子がやってくる。(3月16日午後3時すぎ・神戸市灘区神ノ木通「のびやかスペース『あーち』」で、撮影=西麻理子)
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