コミュニティコン 270人が参加

Photo 「神戸大コミュニティーコンサートvol.3─ヘーデンボルク・直樹による無伴奏作品の宇宙─」が6月4日、学内の百年記念館六甲ホールで行われた。チェロ奏者のベルンハルト・直樹・ヘーデンボルクさんを迎えたコンサートにはおよそ270人の学生や地元市民が訪れた。【6月4日 神戸大NEWS NET=UNN】?

 コンサートの趣旨は大学と地域社会を結び、学生や地域住民に異文化交流の場を提供すること。3回目を迎えた今回は、ウィーン・フィルのアソシエートメンバーなどの経歴を持ち、世界各地で活躍するヘーデンボルク・直樹さんが出演した。
 「せっかくなので、みなさんから弾いてほしいパートのリクエストをお願いします」。直樹さんは集まった聴衆に呼びかけた。バッハの無伴奏チェロ組曲を演奏する前に、自らが曲目を解説した。「普通はコンサートで同じ曲を二度聴くことってあんまりないですよね」と会場の笑いを誘う。演奏が始まると、会場にはチェロの音が響き渡った。この日はアンコールを含め4曲を独奏。長田区からコンサートを聴きに訪れた女性は「(一般の)クラシックコンサートは敷居が高いイメージが強い。大学の場で演奏会が開かれれば、市民ももっと気軽に来れるのでは」と話した。
 演奏を終えた直樹さんは、ロビーで参加者からのサインや握手の要望に快く応じた。会場の雰囲気について「(地域の方はもちろん)学生がたくさん聞きにきてくれたことが嬉しい」と喜んだ。

 コミュニティコンサートの企画や運営に携わる神戸大アートマネジメント研究会は、国際文化学部の藤野一夫教授のもとに集まった学生が中心となって活動している。学生スタッフの那木萌美さん(国文・4年)はコンサートについて「感動した。もともとは演奏向けでないが、六甲ホールにこれからの可能性を感じた」とコメント。
 演奏家が中心となる商業目的のコンサートと違い、アートマネジメント研究会では聴衆と演奏家がともに成長できるものを目指している。藤野教授は、音楽や芸術を通して異文化理解を深める意味は大きいとした上で「今回のコンサートは市民活動的なアートマネジメントの好例だと思う。学生にも(企画の)意義が伝わったのでは」と振り返った。


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