近畿学生野球秋季リーグ第4節3回戦が舞洲ベースボールスタジアムで行われた。神戸大と阪南大の秋季リーグ戦二位をかけた試合。神戸大はエース齋藤が終止、制球が定まらず5失点を喫する。打線はあと一歩まで追い詰めるが、阪南大に4-5で惜敗した。【10月10日 神戸大NEWS NET=UNN】
すでに奈産大の秋季リーグ優勝が決まっている。神戸大にとって、この阪南大戦は二位をかけた大切な試合。また、4年生にとっては現役最後の試合だ。
試合前、中村監督は喜劇王チャップリンの「ネクストワン」という話をしたという。チャップリンは70歳を超えたとき、「今までの最高の作品は?」と聞かれ、「ネクストワン(次の作品)」と答えた。その話を引用し「とにかくこのメンバーで最終。全員でやってきた。でるメンバーは限られていたけど、全員のおかげでやってこれた。感謝の気持ちで今までにない最高の試合をしよう」と最終戦に臨む決意をした。
だが、前回と同様にエース齋藤は立ち上がりを攻められる。制球に苦しみ、序盤で3失点。五回にも得点を許す。一方、神戸大打線は相手の失策と八回の成田による適時打で3点を奪う。
3-5で迎えた九回表。二死。二塁に走者を置く場面。二番松本が左中間を抜ける適時二塁打を放ち、1点差に追いつく。つづく打者は正捕手としてチームを牽引してきた三番余田。神戸大ベンチは何としても同点の走者を迎えいれたい。余田は積極的に初球を叩く。しかし、無情にも打球はセカンドゴロに。4年生にとって最後の試合が終わった。神戸大は阪南大に4-5で敗れ、秋季リーグ戦を三位で終えた。
中村監督は「4年生は練習もさせられているんじゃなく、主体的に取り組んでいい伝統を残してくれた」と目を潤ませながら、感謝を告げた。
成田主将は野球部での四年間を「高校の夏が終わったとき、野球が嫌いになりかけた。大学生になっていい環境に恵まれて、また好きになったし上手くなった。楽しかった」と振り返った。後輩に向けては「主力が抜けることについては心配ではない。出るメンバーがこのリーグでの経験を生かして欲しい。四年間みてきて私大との差がちぢまってきている。後の世代も続いて欲しい」とエールを送った。(記者=西田健悟、濱田直毅)
●近畿学生野球秋季リーグ第4節3回戦(10月10日・舞洲ベースボールスタジアム) 神戸大 010 010 011=4 阪南大 210 020 00X=5 【神戸大】●齋藤-余田 【阪南大】山口、○彦田、井上、荻野、金-打江
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。