吹奏楽部、定期演奏会 笑いと感動のステージ

 神戸大学応援団総部吹奏楽部による第39回定期演奏会が12月9日、神戸文化ホール・大ホールで行われた。3部構成の演奏会には笑いと感動が。会場に詰めかけた多くの観客はステージに惹きつけられた。【12月9日 神戸大NEWS NET=UNN】?
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 まず、最初に演奏された曲は「ダンスセレブレーション」。作曲者である建部知弘のダンスへの敬愛と渇望とが反映されている。最後まで速いテンポで一気に終わる、華やかさと躍動感はオープニングに相応しい。続いて、「アイヴァンホー」、「喜びの島」、「鳳凰~仁愛鳥譜」と演奏され、第1ステージを終えた。
 第2ステージは注目のポップスステージ。幕が上がると部員はジーンズ姿で登場する。途中から応援団も参加。リズムにあわせて楽しいダンスを披露し、会場は笑いに包まれた。「THE CHICKEN」ではスクリーン上に曲にあわせた映像が映し出された。六甲台図書館や百年記念館で撮影された男女の恋愛を描いた映像に笑い声を漏らしつつ、観客はジャズフュージョンの世界へと誘われた。
 ラストステージが始まる前、この演奏会を最後に引退する4年生部員の紹介が行われた。4年生がその場で起立すると会場からはこの日一番の拍手が。
 演奏会のクライマックスにはミュージカル「ミス・サイゴン」が選曲された。正指揮者の吉田雄一さん(工・3年)がこの曲の演奏を持ちかけたという。「自分たちとしても、お客さんとしても聴きやすいし、感情を揺さぶられる。(今年)最後の定演に相応しい」として決まった。吹奏楽部はベトナム戦争が引き起こした愛の悲劇を見事に演奏し、大きな拍手が巻き起こった。正指揮者の吉田さんが一礼し、退場してもその拍手は鳴り止まない。再び、吉田さんがステージに戻ってきてアンコール曲を披露した。だが、感動を受けた観客はまだまだ聴き足りない。再び拍手が起き、二度目のアンコール曲が披露された。「剣士達の入場」が演奏され、会場全体が手拍子した。こうして、定期演奏会は幕を閉じた。
 演奏会終了後、部長の中山加奈子さん(発達・3年)は「一年間やってきたことが今日の演奏の場でだせたんじゃないかと思う。幸せでした」と振り返った。4年生部員に対しては「今まで本当に3年間お世話になりました。この先輩方の後輩で幸せでしたという気持ちでいっぱいです」と感謝の想いを告げた。
 吹奏楽部の演奏会にはほとんど足を運ぶと話す男子学生は「心が震えました」と感動しきりだった。(記者=濱田直毅)

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