神戸大邦楽部による第34回定期演奏会が12月16日、兵庫県民小劇場で開催された。計10曲が披露。箏や絃、尺八、篠笛といった和楽器の巧みな掛け合いに観客は魅了された。【12月16日 神戸大NEWS NET=UNN】
邦楽部にとって定期演奏会は年間を通じて唯一の演奏会。この日のために部員らは一生懸命練習を積んできた。
最初の曲である「根曳の松」は6月から練習を重ねてきた。未熟な者が演奏をすることは許されない「許し物」と呼ばれる曲だ。その高度な曲を見事に演奏し、定期演奏会は始まった。「雨」、「千代の松」、「たまゆら」と演奏され、第1部を終える。 第2部で注目は「夏の祭」。この曲で、4年生全員が揃って演奏することは最後となる。箏、十七絃、三絃、尺八が互いに掛け合い、観客を心はずむ楽しい気分にさせた。その後、「篝火」、「碧」と続いた。
第3部は「カプリッチオ」から。「八千代」は邦楽部が伝統的に演奏会で行う尺八だけによる演奏。演奏会の最後を飾る「浅緑の詩」は邦楽部全員による大合奏となった。部員らは新しく芽吹く命を表現し、観客から惜しみない拍手と声援が送られた。
定演終了後、冨岡部長は「みんな集中していて、これまで練習でやってきた演奏よりもよかった」と振り返った。4年生部員に対しては「4年間お疲れ様でした。僕らは先輩のやってきたことを引き継いでいきたいと思います。本当にありがとうございました」と感謝の想いを口にした。
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