神戸大混声合唱団エルデによる第43回定期演奏会が12月16日、伊丹市立文化会館いたみホールで開かれた。舞台は4部構成でそれぞれ衣装や曲の雰囲気が異なり、訪れた約350人の観客はバラエティーに富んだ舞台を楽しんだ。【12月16日 神戸大NEWS NET=UNN】
第一ステージでは「五つの映像」が披露された。5曲からなるこの曲集は、1曲ごとにそれぞれ異なる情景が描写されている。部員は表情豊かな歌声で5つの情景を表現した。
第2ステージは、人魚姫の話を元にして部員が作った劇。劇の中で歌われた曲は、ストーリーに合わせて部員が作詞、作曲したもの。効果音も声で表現されるなど、合唱団の特性が活かされていた。
第3ステージでは、色とりどりの衣装を着た部員が「奄美諸島の4つの島唄」を披露した。民謡独特の暖かい旋律で観客を魅了した。
第4ステージでは、正装した部員とヴォイストレーナーが共演。ドヴォルジャークの「ミサ ニ長調」をラテン語で歌った。会場にはオルガンの伴奏とともに美しいハーモニーが響き渡り、教会のような厳かな空気に包まれた。
アンコールも2曲演奏され、歌いながら涙を拭う部員も見られた。この演奏会で4年生は引退となる。ロビーコールが行われた後、部長らの胴上げが行われ、楽しそうな声がロビーに響いていた。
部長の三木圭輔さん(国文・3年)は「すごい充実感がある。心強い仲間がいて、みんなで一緒に一つのものを作った達成感を共有できる」と話した。訪れた大教大の混声合唱団の部員は「よかった。上手でした」と笑顔を見せた。
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