神戸大混声合唱団アポロンの第44回定期演奏会が12月17日、尼崎市のアルカイックホールで行われた。会場には860人の観客が訪れ、美しい歌声に聴き入っていた。【12月17日 神戸大NEWS NET=UNN】
舞台は4部構成で、第1ステージ「宇宙のすみっこに」から始められた。日本語の無伴奏曲が4曲披露され、人の声だけの純粋なハーモニーで観客を魅了した。
第2ステージは「ポップステージ~クラシック仕立て~」。団員が知人の学生らに編曲を依頼して、ポップス曲でも合唱の響きを失わないようにポップスをクラシック風にしたという。幕が上がると暗い舞台が赤く照らされ、部員の手拍子、足拍子とともに「WE WILL ROCK YOU」の合唱が元気よく始まった。続く「暴れん坊将軍のテーマ」は、アポロンのオリジナルの歌詞で歌われた。その他にも3曲が披露され、それぞれ照明など演出にこだわりを見せた。
第3ステージでは「Three Flower Songs」が英語で歌われた。作曲者のEric Whitacreは難曲を書くことで知られ、この曲集でも複雑な和音がちりばめられている。曲中で男声と女声それぞれのソロも披露され、観客は大きな拍手を送っていた。
第4ステージは客演指揮と客演ピアノを迎え「思い出すために」が演奏された。迫力ある合唱に、演奏後拍手が鳴りやまなかった。拍手に答えて、アンコールが2曲披露された。最後の曲には、団員から観客へ「幸せを届けたい」という思いをこめたという。
団員の荻野雄士さん(工・3年)は「(演奏会が終わったときは)泣かないことに精一杯でした」と話した。友達にアポロンの団員がいるので訪れたという神女院大の学生は「すごく感動した。よかった」と笑顔を見せた。
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