多文化共生を目指して ボランティア体験

神戸大学ボランティア講座の一環で、神戸大生によるボランティア体験実 習が行われている。2月24日、「多文化教育」をテーマにしたグループが、 神戸市長田区のNPO法人たかとりコミュニティセンターを訪れた。【2月 24日 神戸大NEWS NET=UNN】

 たかとりコミュニティセンターは10団体で構成され、多文化共生のまちづ くりを目指して在住外国人支援活動や自助活動を行っている。今回の実習に 参加した学生らは、そのうちの2団体、ワールドキッズコミュニティとツー ル・ド・コミュニケーションの活動を見学した。この2団体では多様な文化的背景を持つ子どもらが映像作品などを制作して発信する活動などが行われている。
 同団体のスタッフは学生が中心。スタッフは子どもらを支援するので はなく、子どもらと一緒に悩む。子どもが悩むからではなく、そこから通 して見える社会の問題に悩むという。スタッフの大田詠子さん(関学・4年 )は「大学の中は同質の集団で、年齢、興味も限られている。それが心地い いときもあるけれど、息苦しいこともある。ここは自分の世界が揺るがされ る」と話す。
 今回のボランティアに参加した神戸大生は、初めにスタッフから団体の説 明を受け、映像作品「レモン」を鑑賞した。この作品は同センターに通う日系ブラジル 人の子どもが、自分は日本人なのかブラジル人なのか悩む様子を表現したもの。ブラジル人なのに外見も中身も日本人に見える自分を、絞ってもレモンの汁しか出ないレモンに例えている。
 その後神戸大生らは同センターの活動の様子を見学した。表現発信活動では映 像作品の他にラジオ番組の作成も行われている。「いろんな表現の場所を提 供し続けることが大切」とスタッフの山本晃輔さん(阪大大学院)は話す。最後 に見学したのはラジオの生放送の収録現場。同センターに通う子どもとスタ ッフがラジオ番組を作り上げていく現場を、神戸大生らは真剣な表情で見守った 。
 社会のいろいろな形を知りたいと今回のボランティアに参加した男子学生 (法・4年)は「一人一人としっかり対応していて(ボランティアの)決まった形式がない。(子どもたちは)みんないきいきとしていた」と話した。

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