2人が最後の舞台 自劇の卒業公演

神戸大演劇部自由劇場の2003年度生卒業公演「オレがアイツでアイツがオレで」が3月2日から4日、六甲台講堂で行われた。最終日の4日、2人の卒業生が最後の舞台を踏んだ。【3月4日 神戸大NEWS NET=UNN】

 ナンセンスコメディーを作るまとまらない劇団と、一流演出家の娘が属する劇団。2つの劇団員を同じ役者で演じ分けていく。原作では役者は20人。これを今回の公演では2人の卒業生を含む8人で演じた。演出を担当した卒業生の新裕一郎さん(発達・4年)は台本の改訂や出演者をまとめることに苦労したという。
 本番まで2週間となってもまだ脚本が仕上がらず、焦る劇団員ら。様々な障害がある中、脚本を考えるが、ついに脚本が仕上がらないまま舞台へ。コミカルな劇中劇に会場からは笑い声が起こっていた。
 公演が終わると卒業生らが泣きながら挨拶。卒業生の林田俊介さん(経営・5年)は公演が終わった瞬間、これまでの出来事や仲間のことを考えていたという。「この仲間たちと出会えたことが良かった」と林田さん。新さんも「このメンバーでやれたことが良かった」と話した。

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