関西制覇を逃した京大戦から4ヶ月。寒さの残る六甲台グラウンドで、今日も朝早くから男子ラクロス部の練習が始まる。秋リーグの1位突破、そしてもう一歩上の舞台へ。頂点に向けて新3年生主体のチームがスタートを切った。【3月23日 神戸大NEWS NET=UNN】
オフェンスメニューに重点を置き、午前7時半から約3時間。グラウンドには指示の声が響きわたる。リーグが近づくとメンバーを絞ることもあるが、今は見極め期間。大人数で行われる練習には迫力もある。
年が明けて、チームは新3年生主体へと生まれ変わった。田中陽介(経済)を先頭に、新3年生がメニューの決定やミーティングの中心となりチームを引っ張る。新2年生も多く、「若さ」が特徴のチームだ。「(新2年生の)押し上げが足りない。上回生を抜いてやろうという思いをもっと持ってほしい」。DFのリーダー格、田中博之(経済・新3年)の厳しい言葉は、同時に期待の裏返しでもある。
一昨年に一部へ復帰。その勢いのまま昨年は秋リーグ3位でファイナル3に進出するも、京大に敗れ関西制覇はならなかった。復帰1年目での大健闘にも田中陽は「(昨年のリーグ戦は)展開、点差などぎりぎりで、技術よりも気持ちで何とか勝った」と、満足の様子を見せない。リーグ戦、ファイナルでともに敗れた京大についても、「体力と技術の両方で負けた。リベンジしたい」(田中陽)と対抗意識は十分だ。
昨年の全日本選手権では関東のクラブチームに惨敗を喫したが、「グラウンドボールでは対抗できた。関東(のチーム)にパスで通用するようにしたい」(田中博)と収穫、課題も得た。キーワードは「神戸大の伝統的な形、『速いラクロス』」と、「攻撃にすぐに移れる『攻めるディフェンス』」。まず集中すべき課題である得点力アップに向け、攻撃意識を持ち続ける。
まだまだチームは伸び盛り。「京大以外には勝って当然、というところまでチームを持っていきたい」と田中博も話す。キーマンに指名された新2年生MFの長野(法)や樋口(工)が、どのような形で得点に貢献できるか。その進化に期待が集まる。
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「速いラクロス」、「攻めるディフェンス」が京大戦の勝利、そして関西制覇への道を切り開く。男子ラクロス部に今シーズンも注目だ。
○この特集は今回で終了します。塚本京平が担当しました。
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