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- 神戸大生ボランティア 能登半島避難所で足湯
神戸大、阪大や新潟県の長岡技術大などの学生らでつくる「中越・KOBE足湯隊」が4月7日と8日、能登半島地震で被害の大きかった石川県輪島市門前町や穴水町の避難所で被災者に足湯マッサージのボランティアを行った。【4月8日 神戸大NEWS NET=UNN】
「中越・KOBE足湯隊」は3月30日、31日にも足湯サービスを行っており、今回が2度目の現地入りとなった。神戸大からは、阪神・淡路大震災がきっかけで設立された神戸大学学生震災救援隊のメンバー5人が参加。足湯隊は門前町で活動する組と穴水町で活動する組の二手に分かれてサービスを行った。
能登半島地震発生から2週間。家屋の損壊や相次ぐ余震に対する不安から、輪島市では342人、穴水町では55人が避難所生活を余儀なくされている(4月7日午前8時現在)。避難所で暮らす被災者には高齢者が多い。「避難所生活にほっとしていただけたら」と話すのは今回の足湯隊のリーダーである益本禎朗さん(発達・4年)。被災者にバケツに入った湯に足をつけてもらい、手や腕、足をマッサージする。同時に、被災者がどんなことを考えているのか、どういう要望があるのかを直に触れ合うことで聞きだす。益本さんは「今、何か困っていることを拾いあげていき、(被災地の)復興に役立てたら」と話す。
土井洋佑さん(法・4年)は新潟中越地震でも避難所を訪れた。足湯隊が3月30日、31日に行った1回目の活動にも参加している。「前回と比較しても、皆さん早く帰りたいという気持ちが伝わってきた」と土井さん。土井さんから足湯サービスを受けた東山きよさん(78)は「気持ちよかった」と顔をほころばせていた。
東山さんは輪島市門前町の鹿磯地区の住民。地震が発生した当時を「怖かった」と振り返る。自宅は無事だが、余震への不安から避難所生活を続けている。土井さんは「気持ちよくしゃべれる方でした。笑顔になってくれて気持ちよかった」。東山さんは「ありがとね」と笑顔を見せていた。被災者は神戸市の復興住宅の住民がタオルで作った「負けないゾウ」というマスコットを足湯隊から受け取り、喜んでいた。
足湯隊は今後、能登半島の被災者をどのように支援していくのかを模索。能登半島地震以外の課題についても展開できる災害救援学生ネットワークを発展させていく考えも話し合う。
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