伊家族政策省大臣 神戸大に来学

EUIJ関西の2007年度事業の一環としてイタリアのロージィ・ビンディ家族政策省大臣が4月25日、神戸大に来学し「少子・高齢化問題」をテーマに講演会を行った。会場となった百年記念館六甲ホールには多くの人が集まった。【4月25日 神戸大NEWS NET=UNN】

 EUIJ関西は2005年4月にEUの資金援助により設立された、神戸大、関学、阪大で構成されたコンソーシアム。EUに関する学術研究拠点の促進や教育・広報活動の推進、日本とEUの関係強化を目指している。公演で、ビンディ大臣は近年のイタリアにおける人口動向を紹介し、日本との類似点・相違点を説明した。
 Photo「イタリアと日本は高齢化という類似点がある」とビンディ大臣。一方で、「イタリアの子供の空白を外国人でカバーできた」と日本とイタリアの移民に対する政策の違いを指摘した。イタリアにおける高齢化の原因は、20世紀に起こった、先端技術の導入による労働形態の変化などにあるという。「最大の難問は意識改革。社会的弱者に目を向け、移民の必要性を認めること」とビンディ大臣は話す。高齢化問題の対策として、社会保障対象者の見直しや積極的な移民政策の導入、女性が安心して子どもを産める環境作りなどを提案した。 
 質疑応答の時間でも、ビンディ大臣は「(イタリアは)新しい移民法を制定するつもり。もっと簡単に移民の家族を受け入れること、移民の方の母国との絆を守ることが目的」などと話し、積極的な移民の受け入れの重要性を強調した。
 Photo公演後、ビンディ大臣は前日に神戸牛を食べたということを明かし、「美味しかったです。震災の際にイタリアが(神戸を)復興支援をできたこと、これが大きな誇りです」と笑顔。学生らに対し、「勇気をもって生きていって欲しい。住みづらい世の中かもしれないが、常にトライ精神を持って欲しい」とエールを送った。参加した経済学部4年の男子学生は「ためになる話でした」と話した。

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