神戸大は7月17日、神戸薬大と連携協定を結び、その調印式が理学部Z棟で行われた。協定締結により、主に医薬分野で連携した事業が今後展開される。国立総合大と私立薬大間で連携協定が締結されたことは全国で初めて。【7月17日 神戸大NEWS NET=UNN】
学部数が11と全国でもトップクラスの多さを誇るものの薬学部を持たない神戸大。近年の急激な高齢化や薬学研究の高度化などで社会的責任が増し幅広い知識を持つ薬剤師の教育が必要な神戸薬大。両大学は教育・研究面において連携を図ることにより、相互の教育・研究の発展を目指すことで一致し協定を結んだ。
今回の協定締結により、両大学は主に医薬分野の連携を高める事業を展開する。学部間では、1年次から医学部生と神戸薬大生がチームを組んで医療現場見学などを行うチーム医療教育を平成20年度より実施。医学部以外の学部と神戸薬大との連携事業は現在予定していないが、検討していくという。大学院間では単位互換制度を平成19年度より既に導入している。医学系研究科の修士課程にがん緩和ケア・疼痛管理などの専門薬剤師を養成する専門薬剤師コースを平成20年度に設け、平成22年度以降をめどに連合大学院の設置を目指す。他にも、神戸大付属病院での神戸薬大教員による薬剤部支援などを予定している。
調印式では、野上智行神戸大学長と棚橋孝雄神戸薬大学長とが協定書に調印した。調印を終え野上学長は、昨年秋に策定した神戸大の経営方針「神戸大学ビジョン2015」に触れ「(ビジョンの目的である)国際的に教育・研究が卓越した大学になるための(今回の連携協定締結は)有効な手段。教育・研究水準を最高レベルにし、両大学とも更に発展していきたい」と話した。
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