神戸大学学生震災救援隊が参加している「中越・KOBE足湯隊」が、7月20、21日に新潟県中越沖地震の被災者の救援活動を新潟県刈羽村で行った。【7月26日 神戸大NEWS NET=UNN】
「中越・KOBE足湯隊」は、神戸大学学生震災救援隊と阪大、新潟県の長岡技術大のボランティアサークルにより結成され、平成16年の新潟県中越地震、今年3月の能登半島地震でも被災者への足湯サービスを中心に活動している。
今回、当初は11人で活動の予定だったが、現地で栃木県のボランティア団体が加わり、総勢20名程で活動。最も被害が大きかった刈羽村の避難所4ヵ所を回り、足湯サービスと共に被災者の心のケアを行った。
足湯隊を指揮した頼政良太さん(理・1年)は、「入浴が出来ない避難所が多かったので、足湯サービスはとても喜ばれた」と活動を振り返った。被災地の状況は、道路、電気、ガス等のインフラの一部は復旧しているものの、普段通りの生活に戻れるレベルではなかったという。
足湯サービスに行う際に必要な道具は全て持ち込み、水は自衛隊による給水とJAL(日本航空)から特別に手配された融雪車により確保した。
また、被災地では避難所を中心に飲料水や食料は十分にあるが、生活用水の確保、運搬は困難。洗濯や入浴が満足に出来ない状況が続いており、被災者が不満を募らせているという。 「地震直後は(被災者の)元気があるが、1週間程経つと生活の不便さに対する疲れやストレスが溜まりだす。これからが心配だ」と、頼政さんは被災者の状況について語った。 そして、平成16年の新潟県中越地震の経験者が多く、当時のことを思い出し精神的に苦しんでいる被災者が少なくないという。被災者からの、「子供が家に帰りたがらない」、「家に帰るのが怖い」との声もあり、物的支援よりも心理面に対する慎重なケアが求められると、頼政さんは話した。
今後の活動に対して、「被災者からのニーズをしっかり把握し、的確な支援を継続的に行っていきたい」と語った。
今後の足湯隊の活動は7月25日現在では未定としているが、学生震災救援隊の有志4名が25日から27日まで、被災地で救援活動を行っているという。
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