山場で重い一敗 男子ラクロス2戦目

関西学生ラクロスリーグ第2節神戸大-京産大が8月26日、伊丹スポーツセンターで行われ、神戸大は7-8で敗れた。「前半戦の山場」としてした京産大戦を落としたことで、ファイナル3に出場するためには、重い一敗となった。【8月26日 神戸大NEWS NET=UNN】

「実力は拮抗している」。主将とコーチは口をそろえる。京大、関学の二強の次にくるチームとして目される神戸大-京産大の試合は両チームにとって山場。京産大の奥村主将は「僕が主将になって以来、神戸大を倒すことを目標にしてきた」。
 第1Q、神戸大はゴール裏からのパスを受けショットという同じ形で、AT陣・鳥井、中島、田中陽の3選手が順にゴールを決める。しかし得点の直後に失点を重ね前半は3-3。両者譲らない。
 後半開始、ロケットスタートを決めたのは神戸大だった。第3Q3分、ゴール前フリーでボールを受けたAT中島が、落ち着いて放り込み4-3と勝ち越し。さらにその直後、AT鳥井のトリッキーな背面からのショットが見事に決まり、チームはこの日一番の盛り上がりを見せる。
 「あそこでチームの流れを引き寄せきらないといけなかった」と試合後の鳥井主将。また得点の直後だった。AT田中陽の「守ってくれ」の叫びもむなしく、すぐに失点。取っては取られの展開で第3Qを6-5と1点リードで終える。
 第4Qは次々と飛んでくるボールをGK平岡が必死のセービング。しかし耐え切れず3分同点に。さらに残り8分でこの試合初めてのリードを許す。  攻めるしかなくなった神戸大は、攻撃を仕掛けたところ逆にカウンターを浴び6-8。守りの体制に入った京産大の壁は厚く、AT中島が残り3分で1点をあげるも及ばす。ホイッスルが鳴った瞬間、神戸大の選手らは頭を抱え崩れ落ちた。
 前田ヘッドコーチは「ちょっとした差で負けた。結果として去年のリベンジに燃えるむこう(京産大)の気持ちが勝った」とコメント。
 試合後、意気消沈した神戸大ベンチでは「切り替えていこう。まだまだこれからやで」とチームを鼓舞する鳥井主将の姿があった。京産大戦に敗れたことで、ファイナル3に出場するためにはもう勝ち星の取りこぼしはできない。まだ可能性は残されているが「これで勝たないといけないとチームもわかったと思う。背水の陣で一戦一戦勝ちにいく」と硬い表情だった。

●関西学生ラクロスリーグ第2節(8月26日・伊丹スポーツセンター)
神戸大 3 0 3 1=7
京産大 2 1 2 3=8

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