日本第四紀学会の一環として、公開講座「大地の変動と地震・津波」が防災の日の9月1日、神戸大瀧川記念学術交流会館で開講された。参加した約120人の中には阪神淡路大震災を体験した50~60代が多く、専門家の話をメモを取りながら真剣に聞いていた。【9月1日 神戸大NEWS NET=UNN】
第四紀学とは、現在までの過去260万年間の自然、環境、人類をさまざまな分野から研究し、未来の地球と人類の共生を考える礎を築く学問。今回の講座はこの視点から、阪神淡路大震災を体験した市民に、地震の仕組みや将来起こるとされる南海地震の予測など最先端の研究成果を、わかりやすく解説しようと開催された。講義を行ったのは岡田篤正・立命教授、石橋克彦・神戸大教授、藤原治・産業技術総合研究所活断層研究センター研究員の3人。
石橋教授は「南海巨大地震と私たちのくらし」と題した講義の中で、「地震とは周期的に起こるものであり、私たちの生活の一部」と指摘した上で、「多くの人が百年を一瞬とするような『地球の時計』の目をもって街づくりや環境対策にあたってほしい」と呼びかけた。
兵庫区で震災にあったという70代の男性参加者は「震災は忘れてはいけない。戦争と同じ。もっと多くの人がこの講座に来て欲しい」と話した。?
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