ラクロス引き分け 目の前で逃した勝利

関西学生ラクロスリーグ第3戦神戸大-同志社が9月2日、京都工繊大で行われた。神戸大は第4Qに勝ち越しゴールを決めるものの、試合終了間際にまさかの2失点。8-8で引き分け、リーグ通算1勝1負1分けとなった。ファイナル3出場を目指す神戸大は、強豪京大・関学戦を残し、残り4試合を全勝しなければならないという厳しい状況に立たされた。【9月2日 神戸大NEWS NET=UNN】

 神戸大は、今季まだ勝ち星のない同志社には確実に勝っておきたい。前回1得点に終わったAT田中陽が果敢に攻め込み、開始2分で2得点。その後もAT鳥井、田中陽などが前線で積極的にかき回し、4-1。
 しかし、「ねばりきれず、肝心なところで失点する」(鳥井主将)今年の神戸大。同志社の流れるようなパス回しと、速い攻撃に翻弄され、4-1から5連続失点。2点をリードされ、前半を終える。  ハーフタイムで同志社の流れを断ち切った神戸大は第3Qに同点に追いつくも、第3Q第4Qと両チーム、チャンスを作れない。
Photo その均衡を破ったのは第4Q14分MT大島だった。「点が入っていなかったので、なんとかしたかった」とゴール正面から放ったショットは、GKの足元で跳ねネットを揺らす。大島の今季初ゴールは値千金の勝ち越しゴール。さらに直後の15分。再びMT大島が勝利をぐっと引き寄せる追加点をあげ、8-6。
 「これで勝てると思った」(大島)。彼でなく多くがそう感じてた。しかし…。初戦、2戦目と目立った得点後の失点。それが大事な場面で出てしまった。残り2分。神戸DFの足が止まってしまい、8-7。そして残り1分、ゴール前の混戦の中から失点。8-8で引き分けに終わった。
 目の前まで見えていた勝利。試合後のベンチ。選手らは悔し涙を流し、立つことができなかった。
 ただ、負けではなく引き分けたのでまだファイナル3出場の可能性は残されている。大島は「まだ終わりじゃない。これをバネに次につなげたい」と、目を赤くして話した。
 神戸大ラクロス部は、合宿に突入する。次は勝負の関学戦。「(残された)時間を精一杯使って、自分たちのラクロスを高めたい」と主将。4年生は最後の年、このままでは終われない。


●関西学生ラクロスリーグ第3戦(9月2日・京都工繊大)
神戸大 4 0 2 2=8
同志社 2 4 0 2=8

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