理系教育を高める 「人材バンク」設立へ

神戸大は文部科学省の助成事業である「女性研究者支援モデル育成」事業をうけて、出産や育児等により研究を中断した女性理系研究者のうち、研究力再活性化を希望する者を募り、登録、記載したファイル「人材バンク」を設ける事を7月12日発表した。「人材バンク」登録者には、学術面のみならず心理面でのサポートを含めた就職支援を行うという。女性研究者への就職を支援するプログラムは全国初。【9月11日 神戸大NEWS NET=UNN】

 神戸大の取り組みは、学術面、研究面での支援を行う「インキュベーションシステム」と、心理面での支援を行う「メンターラボ」の2つに分けられる。
?「インキュベーションシステム」
 理系の研究を中断した女性を対象に運営されるインキュベーションシステムでは、一定の資格を持ち、研究力の再活性化を希望する者を募集し、応募者は人材バンクに登録される。人材バンク登録者の中から選抜された「育成研究員」3人は神戸大の研究チーム内に配置され、実際に研究を開始する事ができる。また、その研究チームのチューターに指導を受けながら、神戸大の院生による週当たり10時間の研究支援も受けられる。この育成研究員は、育成期間の終了後、常勤教員職に就くことが支援される。
?「メンターラボ」
 結婚や育児のために一度中断した研究を再開するうえで、女性が感じる不安や焦りといった悩みを解消する交流の場も用意されている。研究面だけでなく、心理面でのサポートを行うのがメンターラボの目的だ。メンターラボの運営内容は、神戸大キャンパスで年4回開催されるキャリアカフェに人材バンク登録者を無料で招き、参加者同士のコミュニケーションを通して更なる研究の活性化を図るというもの。キャリアカフェには、現在第一線で活躍する女性研究者や神戸大の教授陣、企業の研究部門の人などが迎えられる予定だ。参加する人材バンク登録者は、自由な会話を楽しみながら、キャリアカフェを就職するための出会いの場としても活用することもできる。

(注)人材バンクへの登録については神戸大ホームページ人材バンク登録者募集要項を、 育成研究員になるための資格、手続きについては同様に神戸大ホームページ育成研究員募集要項を参照のこと。

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