大学経営に新風吹かす 安藤幹雄理事

 安藤幹雄理事は平成19年7月に神戸大理事に就任するまで(株)ユー・エス・ジェイで専務取締役を務めていた。民間企業での経験を神戸大の経営にどう生かしていくのか。安藤理事に話を聞いた。【9月14日 神戸大NEWS NET=UNN】

 神戸大法学部卒の安藤理事は大学生の頃、ハンドボール部で活躍しながら、勉学に励んでいた。卒業後、鉄鋼会社に就職したが、若いときに自らの目で海外を体験したいとイギリスの大学へ留学をしたり、その後は会社内で起業を行ったりと自由な社風のなかでキャリアを積んだ。その後、人事異動を経て(株)ユー・エス・ジェイの専務取締役を務めることに。世の中辛い時もあれば楽しい時もあると信じてきた安藤理事は「運がよかった」と自身のこれまでの経歴を振り返る。

 テーマパーク経営は、来場者に喜びと、感動を提供していくことでリピーターを獲得することを大きなテーマとしている。このテーマに対する自身の考えとこれまでの経験から、安藤理事はこれからの神戸大経営方針の1つとしてマーケティング・広報の力を高めることを挙げる。大学には社会科学、自然科学など様々な知が集積している。しかし、「特に国立大学の(経営方針の)中に、これらを生かしたマーケティング戦略の考えがあまりなかった」(安藤理事)。大学の知を生かし世間の問題を解決することで、大学の名前が世間に知れ渡り、大学、世間ともにメリットが生まれる。

 「(神戸大は世間に)もっとユニークなところをアピールしていかないと」と話す安藤理事は、神戸大の特徴に、卒業生が「真摯・自由・共同」の理念の下代々作り上げてきた社会の中核を支えていくという校風、世界中で活躍している卒業生ネットワーク、そして六甲山という自然に恵まれた環境にいることの3点を挙げる。これらが世間に広く認知されるため、メディアを巻き込み、神戸大の情報を発信していく構えだ。「世間に『流石は神戸大!』と思われる大学にしたい」と安藤理事は意気込む。任期は平成21年春まで。岡山県出身。59歳。

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