第2回神戸大学ホームカミングデイが9月29日、神戸大の各キャンパスで開催された。今年から留学生ホームカミングデイとの合同開催となり、卒業生約900人、留学生約250人が神戸大に集まった。【9月29日 神戸大NEWS NET=UNN】
記念式典は六甲台講堂で行われた。総合司会はNHKアナウンサーの住田功一さん(1983年・経営学部卒)。吹奏楽部による『セカンドセンチュリー』の演奏で式が始まった。野上智行学長は「神戸大学ビジョン2015」への取り組みなど、現在の神戸大の動きについて卒業生らに説明。新野幸次郎学友会会長は神戸大学基金について説明し、卒業生からのバックアップを求めた。
式ではシリン・ネザマフィさん(2006年・自然科学研究科修了)による講演「神戸大学:出会いが与えてくれた可能性」が行われた。神戸大に留学した当初は言葉が上手く通じず学校に来るのが苦痛であったが、人との出会いや通訳の経験を通して自信を取り戻したという自身の体験を話した。また、グリークラブ、六甲男声合唱団、東京六甲男声合唱団による合同演奏会も行われた。六甲男声合唱団と東京六甲男声合唱団はグリークラブのOBを中心とする合唱団。現役の学生に負けない美しい歌声で参加者を魅了した。
ホームカミングデイ担当理事の薄井洋基理事は「(ホームカミングデイを通して)神戸大学との絆を一層深めていただけたら」と話した。式典を終えて、講演を行ったシリンさんは現役留学生に向けて「もっと人と話したり友達になった方がいい。過ぎてしまったら戻れないから、自分の学生生活をできるだけ楽しいものにした方がいいと思います」とメッセージを送った。
記念式典の後は六甲台本館前でティーパーティーが行われ、卒業生や大学関係者、現役の学生らが歓談し、交流を深めた。各学部の企画も行われ、法学部・経済学部・経営学部・国際協力研究科の合同企画では加護野忠男教授による講演会や軽音楽部による演奏が六甲台講堂で行われた。六甲台講堂前では、神大グッズの販売や現役の学生による部活やサークルでのイベントが行われた。
野上学長は今回のホームカミングデイについて、「昨年(第1回)はとにかくスタートという気持ちだった。2回目の今年は留学生ホームカミングデイとの同時開催や、在学生と卒業生による合同合唱など、大学と卒業生が多くの接点を持てるような企画を学生が中心となって催した」と話した。また、「実際に現在の大学を知ってもらうことで卒業生と大学との結びつきを強め、神戸大学のサポーターとしてバックアップしてもらえるようになれば」と卒業生による支援の必要性を強調した。今年初めてホームカミングデイに参加した遠藤久男さん(昭和42年、工学部卒)は、「全てに感動した。特に在学生と卒業生による合唱がよかった」と話した。
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