爽涼の六甲に笑い 落研の新人寄席

記録的な猛暑だった8月の後も厳しい残暑が長く続いた。最近になり朝晩冷え込み、ようやく秋の訪れを感じさせる涼しい気候となった六甲台地区。後期が1日から始まり、神戸大の各キャンパスは多くの学生で賑わいを見せている。そんな中、神戸大落語研究会による「新人寄席」が10月3日、5日に国文キャンパス新B棟内で行われた。出演者らは夏休みの間に練り上げたネタで会場の笑いを誘っていた。【10月5日 神戸大NEWS NET=UNN】

   新人寄席では、会員5人によるネタ披露の他、会員9人による大喜利も行われた。神戸大で行われる寄席で主に使われていた国文B棟休養室が耐震工事で使用できない為、国文新B棟内での開催となった。今回の寄席に出演した甲家天棒さん、甲家備樽さん(いずれも法・1年)に話を聞いた。

<<初めての舞台、やりきった 甲家天棒さん>>
 今回の寄席に出演した甲家天棒さんは、尊敬している噺家(はなしか)の桂米朝さんが得意とする「看板の一(ピン)」を披露した。
 とある若者が博打をするが、相手の巧妙な策にかかり負けてしまう。若者は、その時戦った相手の策を使えば誰にでも勝てると考えた。そこで別の人と対戦し、全く同じ策を展開するも結局敗れるという落とし噺。「あ、つぼの中もピンだ(負けた)」。天棒さんが噺にオチをつけると、会場はどっと沸いた。
 ネタを終えて、天棒さんは笑顔を見せた。6月末から、今日の発表に向けて個別練習、週に3回ほどの全体練習をこなした。先輩からの厳しい指導もあった。ネタ披露直前は緊張で震えていた。やり遂げた、安堵感からくる笑顔だった。しかし、決して満足はしていない。「もっとお客さんが来るようなら落語を。お客さんに聞かせるような落語をしたい」と意気込んだ。

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<<機転利かせて回答 甲家備樽さん>>
 大喜利最初のお題の「運動会」をテーマにした謎かけが始まるや否や、「はーい」と備樽さんの大きな声が会場内に響き渡る。急な出来事に場内に思わず笑いが起きる。「運動会とかけて、応答と説きます」。「その心は」と司会のみなと家るああさん(経済・2年)は問う。「うん、どうかい」(備樽さん)。場内に再び笑いが起きた。その後のお題でも備樽さんは声を張り上げ即座に回答し、会場を沸かせていた。
 「全てアドリブでした。とっさに思いついたのを使いました」と備樽さん。今回の寄席を振り返り、「正直、やっと終わったって感じです。やってよかったです」と笑顔を見せた。

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