300人以上が来場 はちの巣座六甲祭公演

神戸大演劇劇研究会はちの巣座の六甲祭公演「遭難、」が11月10日から13日にかけて行われた。計4回の公演で、300人を超える観客が訪れた。【11月14日 神戸大NEWS NET=UNN】?

 舞台は学校の職員室。自殺未遂した生徒の母親が、担任に責任を求めて乗り込んでくる。母親は担任が息子から相談の手紙を受け取ったはずだと主張するが、実は手紙を受け取ったのは別の教師。この教師は他人の弱みにつけ込み、自分を守るために事実を隠し通そうとする。自分が好きで他人の痛みがわからない人間が描かれる。
 「人間の気持ち悪さを表現」したと話すのは、演出を担当したらくらく草さん(工・2年)。作品が持っている魅力にひかれて「遭難、」を選んだという。主演の古橋定子さん(神戸市看護大・2年)は、役のキャラクターについて「すごい裏がある人間だけど素直で、自分に通じる人間だと思った」と話す。役作りでは「裏が多すぎて役についていけなくなって困った」と話した。  六甲祭の開催に合わせて行われた今回の公演について古橋さんは「毎公演おもしろくて、お客様にも楽しんでいただけてよかった」と振り返った。らくらく草さんは「300人を超えるお客さんに来ていただいてありがたかった」と笑顔だった。

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