アメリカンフットボールの第11回・西日本大学王座決定戦「ウエスタンボウル」が12月9日に福岡市の平和台陸上競技場で行われた。今年は、関西学生リーグから6位の神戸大レイバンズが代表として出場し、九州学生リーグ1位の九州大パルーカスと対戦。神戸大は苦戦を強いられながらも、27-7で勝利した。【12月11日 神戸大NEWS NET=UNN】
薄氷の勝利だった。ウエスタンボウルで関西の代表チームが敗北したことは一度もない。「本当に負けるんじゃないかと思った」。安井ヘッドコーチは安堵の表情を浮かべた。
一時は3点差まで詰め寄られた。「なかなか押せなくて」(OL寺坂主将・経済4年)。神戸大は、体重が100キロ以上の選手がずらりと並ぶ九州大ライン陣に大苦戦。第3Qまでは1TD、1FGに押さえられ、第4Q開始直後には九州大に反撃のTDを奪われる厳しい状況に追い込まれた。
それでも、QB大原(経済・3年)は冷静だった。「ただひたすら我慢だなと」。じっと九州大DLの圧力に耐えながら、得点の好機を窺っていた。そして、第4Q3分。そのときがようやくきた。作戦はRB小椋(海事・2年)へのパスだったが、大原はエンドゾーン付近でWR大園(発達・2年)がフリーになっていることを確認。とっさの判断で標的を変更し、大園へ約30ヤードのTDパスを成功させた。このプレーで神戸大は流れをつかみ、その後、FGとTDを1本ずつ決めて九州大を突き放した。
勝利はしたものの、内容としては不満が残った。「情けない試合をしてしまった」と寺坂主将。「僕ら4年生は現役最後の試合なんで、ボコボコにしてやろうと言っていたのだが」と苦笑いを浮かべた。
●西日本大学王座決定戦「ウエスタンボウル」(12月9日・平和台陸上競技場)
神戸大 0 7 3 17=27
九州大 0 0 0 7=7
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