プレゼントは「成長」 ESSクリスマス公演

神戸大学ESSのドラマセクションメンバーによるクリスマス公演「Winter Performance2007」が12月22日六甲台講堂で行われた。この公演を最後に引退となる3回生を中心に、「若草物語」の四姉妹たちの成長に自分たちの成長をなぞらえながら見事な英語劇を披露した。当日は悪天候だったにも関わらず、部員の友人や保護者100人以上が訪れる盛況で、カーテンコールの後に花束が贈られた3回生を拍手で共に讃えた。【12月23日 神戸大NEWS NET=UNN】?

 今年のクリスマス公演の題材は「若草物語」。南北戦争時代のアメリカで、マーチ家の四姉妹がさまざまな困難を乗り越えて立派な女性「Little Women」へと成長していく姿を描いた名作だ。四姉妹とはすなわち、しっかり者の長女メグに男勝りで勝気な次女ジョー、食いしん坊だが愛嬌のある三女エイミーと人見知りでも家族とピアノをこよなく愛する四女ベス。メグの結婚を機に家族のあり方を再考したり、ベスの死という悲しみに打ちひしがれても、自分の夢を追いかけながら真実の愛に目覚めていく姉妹たちの姿を英語の台詞で披露した。日本語の字幕つきで分かりやすく、部員らの表情豊かな真に迫る演技に会場からは大きな拍手や笑いが起こった。

Photo 今回のクリスマス公演はESSの5つのセクションのうち、ドラマセクションのメンバーが主体となって毎年行う3回生の引退公演だ。四姉妹のうち次女のジョーを演じた光中志織さん(国文・3年)は、公演を終えて一言「感無量です」と目に涙を潤ませながら話した。光中さんが5つのセクションからドラマセクションを選んだのには理由がある。「1回生の時、ESSのドラマセクションの体験入部の際に初めてスポットライトを浴びてものすごい快感を覚えた。あの時から2年間、自分がこのドラマセクションで身につけてきたことを今日のこの舞台で皆さんに見てもらい、皆さんへのプレゼントにしたかった」。また、「若草物語」という題材を選んだ理由については「主人公1人が突出するような芝居は好きではない。それぞれの人に見せ場があって、みんなが輝けるような題材にしたかった」と話した。英語劇の中で登場人物は全員個性豊かで、独特の性格と話し方を持っている。時には悩み傷つき、絶望の中にいても互いに励ましあい愛を確かめ合う家族の成長の過程に、生き生きとドラマを楽しむESSメンバーの成長が表されている。

Photo このクリスマス公演には一般客としてESSの元部員であるOBも多く来場した。香川で英語の教師をしている山野瞳さんは「引退して、卒業して何年たっても観客として見に来るくらいESSには愛着がある」と自分が現役だったころを懐かしみながら話した。また同じくOBの四角麻理さんは「この公演を見ずして学生生活を終えることができないくらいに、この公演はメンバーにとって大切な公演だから、今日ここにいられることがとてもうれしい。私はESSにいて感動することを学べたし、同時に英語も学べた。ESSは本当に最高だと思います。ESSから世界に通じるすばらしい人材が育ってくれるのを楽しみにしています」と、これからの後輩への期待を熱く語った。

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