聖夜彩るシンフォニー 第57回交響楽団定演

神戸大交響楽団による第57回定期演奏会が12月25日、神戸国際会館こくさいホールで行われた。総勢132人で奏でる壮大な響きに多くの観客が魅了された。【12月25日 神戸大NEWS NET=UNN】

 定期演奏会がクリスマス当日に行われるのは16年振り。終演後、団長の土井智子さん(農・4年)は「(平日の夜ということもあり)お客さんが減ると思っていた」と本番前の心境を語った。だが、そんな心配をよそに例年を上回る数の観客が訪れ、2000人を収容出来るホールが人で埋め尽くされた。

 演奏会はメンデルスゾーンの序曲「ルイ・ブラス」で幕を切った。学生指揮の飯田良子さん(発達・4年)の指揮に合わせ、力強い旋律が刻まれていく。客演指揮者にバトンタッチした後、ドリーブのバレエ音楽「コッペリア」から抜粋した8曲が演奏された。時に激しく感情的な、またある時は優しく温かい音色が会場を包み込んだ。
 休憩後の第3部はチャイコフスキーの「交響曲第5番ホ短調 作品64」。今まで7回にわたり定期演奏会で演奏されてきた名曲に挑戦した。「この曲で終わりたかった」と土井さん。34人の4年生にとって最後となる舞台。管・弦・打が一体となり力の限り音を奏でる様は、多くの観客を感動させた。すべての演奏が終わった瞬間、客席からは惜しみない拍手と賞賛のシンフォニーが贈られた。
 交響楽団のメンバーの母親に誘われて来たという女性は、「音がよく響いてすごい迫力だった」と学生らの熱演を称えた。

 今年は交響楽団にとって苦難の年だった。夏は麻疹(はしか)による休校の影響でサマーコンサートが延期。定期演奏会の直前には、練習場所である学生会館が工事に入り練習が出来なくなるという事態に。団員全員で協力し、近隣の大学や公民館を借りて練習をして本番に備えた。「みんなよく頑張ってくれた」(土井さん)。演奏会の成功がこの上ないクリスマスプレゼントとなった。

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