第10回新島襄記念法律討論会が8日、同志社大学新町キャンパスで行われた。関東、関西の9大学から約150人の学生が参加。神戸大からは法律相談部の今矢千絵さん(法・1年)が論者として壇上にあがり、約1ヶ月間かけて制作した論旨を発表、見事立論者賞の第3位に入賞した。【3月9日 神戸大NEWS NET=UNN】?
今回参加したのは阪大、神戸大、関西大、関学、同志社、立命、早大、慶大、中央大の9大学。各大学から1年生1人が論者として壇上に上がり、事前に与えられた論題について10分間論旨を発表。その後、他大学の学生からの質問に応答する。今回の論題は以下の通り。
憲法 衆議院において、国会法その他所定の手続を経て、以下のような法律案が議員により提出されたと仮定する。この法律案に含まれる憲法上の問題点について論じなさい。
衆議院の解散は、内閣の提出にかかる法律案であって、衆議院で可決(修正可決の場合を含む。)した後に送付された法律案が参議院において否決されたときは、これを行うことができない。参議院において内閣総理大臣に対する問責決議案が可決されたときも、同様とする。(出題 京都大学公共政策大学院 大石眞教授)
神戸大法律相談部では、この論題についての論旨を約1ヶ月間かけて制作。2週間前になると、今矢さんは毎日図書館にこもり、寝る間も惜しんで準備したという。今矢さんは発表を終えて「この論旨は私一人で作ったものじゃなくて部のみんなで作り上げたもの。壇上にあがった時はすごく緊張したけど、みんなの気持ちを伝えようと思ったし、質問を受けて動揺した時も、屈しないぞという強い気持ちで対応しました。今は部のメンバーへの感謝の気持ちでいっぱいです」と振り返った。また、今矢さんと同じ法学部1年生の森下紘樹さんは「論旨制作の間は、彼女と一緒に知識を蓄え勉強しながら彼女をサポートし、討論会では積極的に他大学の論者さんに質問することで彼女の背中を押したいと思いました」と話し、今矢さんの入賞を部全体の喜びとして祝った。?
論題の出題者である大石先生とともに今討論会の審査員を務めた神戸大学大学院法学研究科の赤坂正浩教授は、1年生とは思えない密度の高い憲法論の展開に感銘を受けたと講評を述べた。また、今討論会を主催した同志社大学同法会の顧問である太田裕之先生は、討論会の終わりに「新島襄が同志社大学を作ろうというでっかい夢を叶えたように、皆さんもこの討論会を生かしてさらに勉強に励み、人生における夢を叶えてください」と学生らに温かいエールを送った。
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