地域でのボランティア実習を通じ、社会的排除と市民活動について考える「第11回神戸大学ボランティア講座」(主催・神戸大)の意見交換会が3月17日、国際文化学部K402で行われた。34人の学生が参加し、自身の体験談や感想などを紹介。有識者による講評や終了証の授与なども行われた。【3月17日 神戸大NEWS NET=UNN】
同講座は、ボランティアサークルの神戸大学学生震災救援隊や神戸大学総合ボランティアセンターが運営を協力。学生のボランティア活動推進を目的に実施されている。受講登録した学生は、「教育課程からの排除について」、「在日外国人問題」、「野宿者支援について」の3テーマのうち1つを選択。2月19日から3月15日までの期間で、神戸市内の9ヶ所の施設に分かれて3日間のボランティア体験実習を行なった。
「在日外国人問題」を選んだ女子学生(国文・4年)は、長田区の定住外国人支援センターで在日外国人の子どもに日本語や日本文化などを教える活動に参加。「恥ずかしながら、外国人の子どもは、いつかは母国に帰っていくものと思っていた。でも、この子らはずっと日本で暮らしていくんだ」と気づかされたという。日本政府が在日外国人の子どもに対して、積極的に学習を支援していない現状に対して、「学習から取り除かれていくのは問題」と主張した。
「教育課程からの排除について」を選び、自身も教職に就くことを目指しているという女子学生(発達・2年)は、「3分野に分かれて発表したのに、全分野で排除というのが見えなくされているのが共通」と感想を述べた。
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