遺児学生の教育支援を目的とする「第76回あしなが学生募金」のオープニングセレモニーが4月12日になんば高島屋前行われた。遺児学生らに加えて、お笑い芸人の西川きよしさんが応援にかけつけ、ミナミに集まった人々に募金を呼びかけた。【4月12日 神戸大NEWS NET=UNN】
「皆さん。募金をどうか、どうかお願いします」。西川さんが目を丸くしマイクを握り締めて通行者に呼びかける。遺児学生ら25人が「お願いします」と続ける。それに呼応して多くの通行者が足を止め、募金を行っていた。
「正直、まだまだ世間の関心が低い」と話すのはあしなが学生募金事務局の関西局次長を務める竹村彰太郎さん(発達・4年)。「自分のこととして捉えにくい」(竹村さん)ため、人々の募金への積極的な参加はなかなか難しいのが現状だという。
竹村さんは自身が中学3年の時に父親が自死、高校1年から同募金による奨学金で生活している。周りからの声もあったが、自身の境遇、「遺児支援を行いたい」という思いから関西局次長に就任した。「理想は政府などが遺児へ積極的な支援を行うようになり、募金活動がなくなること」と話す。
募金活動は来週と来来週、全国約300カ所で行われる。
●西川きよしさんも参加
西川さんはマイクを手に取り、街頭の人々に時間いっぱいまで募金を呼びかけた。
20年前からあしなが学生募金の応援をしているという西川さんは「私と(嫁の)ヘレンがいなくなったら、子供たちはどうなっているか想像もつかない」と顔をこわばらせる。「この活動によって学校に行ける人がいる。初心を忘れず、元気な限り参加していきたい」と話した。
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