神戸大は4月11日、医学研究科の久野高義教授(分子薬理学・薬理ゲノム学)らが遺伝子を組み換えた大腸菌を楠キャンパスにある研究棟の廊下で培養し、実験後にその大腸菌を違法に処理した疑いがあることを受けて全学に遺伝子組換え実験停止を命じた。停止命令から1週間が過ぎ、学内で不満の声があがっていることがニュースネットの調べでわかった。【4月23日 神戸大NEWS NET=UNN】
久野教授の研究室のメンバーらにより細菌の扱いが禁止されている基礎学舎北棟の廊下で実験を行われていた疑いがあることが3月17日、文科省への匿名による通報でわかった。
神戸大は4月4日に記者会見を行い、「実験後は適正な処理が行われた」としたが、後日行ったニュースネットの取材に対し久野教授の研究室に通う学生が「実験に使った大腸菌を下水に垂れ流している」と話し、実際にはずさんな処理が行われていた可能性がある。これらを受けて神戸大は調査委員会を発足させ、4月11日に全学に遺伝子組換え実験の全面的な中止を命じた。
停止命令から1週間が過ぎた。「他の研究室の研究もストップしていて、研究員や大学院生は困っている」とある医学部生は話す。これ以上停止が続けば、不満の声が更に広がるのは必至だ。
また、同学生は「医学部かどうかわからないが、他の大学、学部でも違法な処理をやっていることを聞いたことがある」と話し、違法な処理が各大学、学部で慣例化している可能性も新たにわかった。(
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